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ストレスを抱えながら勉強すること①


勉強のためにストレスを抱えて、体調を崩す子供たちがとても増えている。

そういう子供たちは以前からずっと一定数はいたけれど、最近本当にそういう子供たちに出会うことが多くなった。友達との関係は良好で、部活動なども楽しいけれど、なぜか体調が悪くなり学校に行けない日が出てくる。色々と話を聞いていると、勉強での劣等感、「自分は駄目だ」という気持ちが大きいと話してくれる。


もちろん、目にみえる原因以外にも原因はあるもので、体調に関しては、勉強だけが原因ではない。ただ、本人たちにとって、勉強が大きなプレッシャーになり、体調を崩す引き金の一つになっているというのもまた確かだ。


無理矢理「勉強は楽しい」と言いながら、学校の宿題をやろうとする子もいる。そういう姿を見ていると、やっぱりこの状況をもっと何とかしたいと思う。

もちろん、勉強に対して「楽しい」と感じたり、充実感を抱ける瞬間を増やしていくというのはとても理想的で、常にそういう授業を目指していかなければならないと思うし、実際にそれで変わる生徒さんも一定数はいる。


ただ、それだけで変わる生徒さんというのは、もともとある程度の基礎学力があったり、そのモチベーションを支えてくれるような家庭での声掛け等があったり、よくよく話を聞いていると、何か+αのものを持っている場合がほとんどだ。

そういう要素がない場合に、単純に「楽しく学べる授業」「面白さに気付ける授業」単体で、勉強による体調不良の問題を解決するのは非常に難しい。


「ストレス」という言葉で片付けてしまうのは簡単だけれど、10代に大きく体調を崩すことで、一生付きあわなければならない不調や病気に発展する場合も少なくはない。

それは、受験がどうのこうのという話だけでは済まなくて、人生を大きく変えてしまう。そうした姿を見守り続けなければならないご家族や親しい人達にとっても、とても歯痒い思いをする時間が長くなることになる。


と、ここまで書きながら、なぜこの問題に私がこだわり続けるのか、日々、とても時間も労力もかけながら、そうした子供たちに関わり続けるのか、自分を見つめ直してみた。


それは自分自身が長年身体症状に苦しみ、何年も病院に通い続けながら勉強をした経験があるからだと思う。そうした中で、表面的には自分なりに当時望んでいた(勉強による)結果が出せた。

ただその時にかけた自分への負荷と、その後さらに無茶をして身体に負荷をかけたことが合わさって、普通の生活が送れなくなった数年を経験することになった。

その間、どういう風に対処したら回復に近づけるのか(まずはある程度の健康状態まで回復し、自分がやりたいなと思うことをしながら、一人である程度生きていける力をつけられるのか)を相当考えた。

自分の症状に少しでも関連する本は片っ端から読み、色々な人を頼り、自分の生活の中で試し、実際に克服した20代の頃の経験が、誰か本当に必要としている人に届くといいな、と強く思っている。


もちろん、身体症状や病気というのは人によって大きく違うし、その人自身がゴールとしているものも異なるので、簡単に一般化できる話ではなく、今も書きながらすごくすごく迷っている。

(※「体調が悪い」という書き方をするのは、自分の場合は複数の病気や先天的なものもあったからで、複合的すぎて一つ一つ特定して書くのが難しいというのがあります。)

ただ、体調がものすごく悪く、絶望感しかなかった当時の自分が「こんな情報に接する機会があったらすごく安心したな」と思うものを、今だったら少しは提供できるんじゃないかと思う。

それが、本当に必要な人に届いて、少しでも何かしら状況を改善するための後押しになったら、と願いながら、少し文章を書いてみた。長いので、まずは前半だけあげてみます。


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