クリエイタータイプの客心理
メーカータイプとクリエイタータイプ。
作り手のもともとの気持ち次第で大きく売り方、宣伝の仕方が変わるということをお話してきました。
メーカータイプはより量産型で、人通りの多い場所での販売を目指すとうまくいく。
反面、クリエイタータイプの作品はオンリーワン。展示場所はその世界観をしっかり伝えることができる個展やグループ展がおすすめ。
どっちがいいか、というとどちらでもいいのです。
ただ、自分が間違えなければいい。
量産型でもないのに請われるまま量産していると疲弊していきます。
逆に量産したいし人通りの多い店に置きたいと思っているのに、自分の作品に自信がないせいで小さな人目につかないクリエイタータイプの店に委託販売してしまう、みたいなことがないようにすればいいだけのことです。
売れるかどうか、というのは実はシンプルな話で、自分の本当にやりたい姿をしっかりと見極め、それに見合った販売方法を選択すれば、その作品の本質の姿と同じお客様がついてきます。
まいこちゃんドールは、クリエイタータイプのやり方で進めているブランドです。
壮大な物語は特にないですが、毎回違った物語で発売されるブライスドールに似合うようなお洋服を作ろうというコンセプトで展開しています。
最初はminneで販売して、同時にInstagramでも告知。
ブライスショップとしての活動前に、Youtubeでもブライスについて発信していたので、お洋服を作ったらyoutubeでも発信していました。
恥ずかしいとか、誰かに何か言われたらどうしよう、とかいちいちそんなことは考えない。
なぜなら、Youtubeの視聴時間なんて、全編30分あったとしても数分しか視聴されていないのだから。
みんな最後まで聞いてないし見てないのです。
それを知った時、ちょっと残念だったけど、それなら好きにすればいいや、と思って好きにしていると、徐々におそらく最後まで聞いてるな、という人が増えてきました。
そんな人がまいこちゃんドールのお洋服を買ったり、アルカまでわざわざ来てくださったりしています。
量産型ではないので毎回作る枚数は2着まで。
めちゃくちゃ少ない数しか作れません。
それでも、ブライス公式アウトフィットが全く売れないのに、まいこちゃんドールのお洋服は売れるのです。
最初本当に不思議でしたが、お客様と話していてわかったことがあります。
ブライスのお客様はオンリーワンが好き、ということ。
公式アウトフィットは公式HPでいつでも買える。なんなら誰でも買えるから、あの人もこの人も同じ人形に同じ服を着せるという現象になってしまいます。
お人形は自分の分身でもあるから、他の人のお人形とは別にしたい。
そうした時、他ではない服が欲しくなる。
そのニーズに応えているのが、「作家の作るお洋服」です。
正直そんなにたくさん作れないし、値段も高い。
それでも人気の作家のお洋服は秒でなくなる。
作家も思う存分自分の好きを作品に込めることができますし、数を少なくしていいのだから、その分こだわりの1着を作ることもできます。
まいこちゃんドールのお洋服は、ワンピースだけでなく、ヘアドレス、靴下など、トータルコーデを楽しめるように複数のアイテムをセットで売るようにしています。
クリエイタータイプの人はまさに、量産しなくていい分、その1点ずつの作品を思う存分自分の好きを盛り込めばいいと思っています。
オンリーワンが欲しいお客様に向けて発信すれば必ずファンはついてきます。
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