オンリーワンのサービス 1
商材としてのブライス
コロナが明けたぐらいからお店の売り上げがガクッと下がりました。
お店にもネットショップにも客足が途絶えました。
景気も左右していると思うけれど、それでもおかしい、なぜでしょうか。
よく考えたら、作家から直接ネットで買うお客様が増えたのだ、ということがわかりました。
今時作家はほとんどが自分のネットショップを持っています。
実はアルカのようなセレクトショップは、クリエイターのネットショップが競合店になることが多いのです。
皮肉な話ですが、委託でお世話になっている作家とはネットショップではライバルになってしまう現象があります。
今まで書いてきた通り、いわゆる作家ものが好きなお客様は、作家本人も好きだったりします。
その作家のSNSを毎日のように見、新作が販売になったら速攻でネットショップに飛ぶ。
イベントに出店したら菓子折持って駆けつける。
中には、過去のSNS投稿をさかのぼって見るという人も少なくない。
こだわりが強い作家には、同じようにこだわりが強いお客様がつきます。
個展で作家が在廊する際、お客様の様子を見ていたら合わせ鏡のように似たような人がやってくるんですね。
不思議と作家と客というのは似てくるものなのかもしれません。
それぐらい親和性が強い作家作品を、作家個人がやっているショップで購入するのはファン心理としては当然でしょう。
そうなるとセレクトショップは不利なのです。
あくまで、作家個人から買いたいファンにとって、セレクトショップで買うという選択肢は薄い。
小手先の技で、作家ショップより送料を無料にするとか、10%オフなど割り引くとかはありますが、アルカではそのようなことは一切やらないと決めています。
そうなるとますます作家個人から買うというお客様が増えていってしまう。
コロナ禍では特にその傾向に拍車をかけ、作家のショップに客足が流れてしまったと考えて間違いないでしょう。
そんな中、ブライスショップの募集要項を偶然目にします。
ブライスドールはメーカーからの認可がなければ販売することができません。
わりと簡単に応募できるみたいな募集要項でしたので、思わずぽちり。
しばらくたって、メーカーから合格の連絡がありまして、晴れてブライスの正規ショップとして認可されたのでした。
この出来事がこれからのアルカのお店を大きく変えるきっかけになります。
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