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お店を持つということ
この仕事を始めて、自分でHTMLのネットショップを作った当初から数えると、24年目になります。
最初はほんとに素人の作るHPで、素人の作る雑貨を売ってたんだけど、やっぱり人の目というのは、実店舗を持った瞬間に変わったのを覚えています。
実店舗を持つといろんな意味で違ってくるんだな、と。
経費の額も違うし扱う商材も変わってきました。
今ではハンドメイド、というよりアート路線の方が近いです。
作家の方も10年以上のお付き合いの方が多いので、みなさんすごく活躍されている方たちばかり。
気が付けば本当に作家さんのおかげでお店が成り立っているといってもいいぐらいな感じになりました。
ネットショップがほとんどなかった頃のことを考えると、今はネットで購入するのが普通になってきました。
お店をやってるとそっちの方がいいのかな、と思ってしまうことも多いのですが、結局、目で見て触って体験できるお店の存在は大きいらしく、作家の皆さんも自分のネットショップをお持ちであるにもかかわらず、アルカでの委託販売を継続してくれています。
本当にありがたいです。
今ではほとんどの作家さんがネットショップを持ち、自分の力で販売をしていく時代に、アルカのようなお店は今後どうなるのかなと不安にもなりますが、灯りをともしていることが何より大事なのかもしれない、とアルカの店内でこの文章を打ちながら思っています。
アルカは、ラテン語で方舟という意味です。
私のイメージでは、大海原に漕ぎ出す舟。窓から見える灯りだけが「生きているよ、ここにいるよ」という生存確認の光。
ずっとずっと航海を続けている舟のような気持ちで運行しています。
ここで、たくさんのお客様、作家さんを見てきて、経営の流れみたいなものも体験できて、さらに、ブライスドールというお人形の販売も手掛けることができて、楽しいこともしんどいこともありましたけど、それはそれで大切な経験をさせていただいたんだな、と実感しています。
今はこの舟を継続して運行させること。
滞りなく皆様に安心して活用していただける空間として留まり続けていくことを目指しています。
皆様にとって居心地のいいお店とは。
常にそこにある店の役割とは。
実店舗をオープンした時と比べたら大きく変化している店内。
またさらに変化していきたいと思う自分もいます。
どのように変化していけばいいのかまだ模索中ですが、これからそんなこともここで書いていければいいな、と思っています。