オンリーワンのサービス 3
商材としてのブライス
ブライスを仕入れるようになったはいいけれど、思うようになるまで一筋縄ではいきません。
それもそのはず、アルカでドールを扱うこと自体初めてですし、認知もされていません。
インスタとYoutubeで告知はしたけれどそれだけです。
たまたま春に入荷した時、私は久しぶりの百貨店催事に参加していました。その時に一緒に参加していたお店オーナーさんが、実はほしいと思っていたとのことで1体購入!
入荷してすぐ1体お迎えされたのでとてもよかったのですがそこからどうやったら売れるのか?を自問自答する日々。
4月に入荷したらまた次の月にも入荷予定のメールが来る。
売れてないのに次の子の発売!
正直やばい、と思いました(笑)
最悪なことに、あまり好まないタイプの子が続いたんですよね。
前評判も今一つで売れるかどうかわからない・・・。
予約を取っても全然入らない・・・。
そんなことが続いたその年の秋ごろ、パッと売れてしまう子が出るように。ドールによって売れる売れないがこんなにはっきりしてるのも珍しいのですが、とにかく前評判がいい子は売れるということがわかりました。
ただ、どうしても売れずに残ってしまった子は10%引きなど値引きをしています。が、これも限界がある!
そこで考えたのは、自分にしかできないサービスです。
メーカー品のブライスドールを扱うことで、いかにオンリーワンのサービスが必要かを感じるようになりました。
他店と同じことをしていたのでは負けてしまいます。
私が最初にドールを買い始めた時、何に困ったか、何をしたら楽しかったか・・・を思い出すことで、自分にしかできないサービスを考えました。
それには私自身がドールオーナーである、ということが最大のポイントでした。
自分がドール好きでドールを集めているので、ある程度わからないことはクリアされている。
そういう所を考えるところからオンリーワンのサービスに行きついていきました。
もう一つ面白いことに、ブライスドール好きな人は実はオンリーワンの作品も好きであることがわかりました。
ブライスドールは当たり前ですがみんな同じ顔をしています。
あの人が買ったドールも、私が買ったドールも同じシリーズなら同じ顔、同じ衣装。
でも、私の所に来たコは、あの人の所に来たコとは違う、と思うのがブライスユーザーの基本的な心理です。
なので、オンリーワンの作家が作る洋服が好まれるのかなと思います。
不思議なことに、ブライス公式から発売されている洋服を仕入れてもなかなか販売に結びつかないのに、まいこちゃんドールのお洋服は秒でなくなります。
そんなたいしたものを作ってるわけではないのになと思うのですが、数も少ない、という点もあって、あっという間になくなってしまいます。
ハンドメイドでブライスのお洋服を検索するととてつもない量出てくるのも結局ニーズが高いからなのでしょう。
結局、自分の好みにどんどんアレンジができるブライスドールは、究極の「オンリーワンドール」なのかもしれません。