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自分の製作タイプ 2

クリエイタータイプの特徴


クリエイタータイプはメーカータイプと違って、一つ一つの作品がオンリーワン。コンセプトや物語があって、大量に同じ作品はありません。

作家によっては壮大なテーマがあり、展示などでその世界観を展開する方もおられるし、作品ごとに完結した世界観を提示される方もいらっしゃいますが、だいたいにおいて、すべての作品はオンリーワンで世界に1点しかない、というのがクリエイタータイプ、と思っています。
ハンドメイド、というよりアートの分野はまさにそれなんですが、イラストレーターさんとも違うんですよね。

イラストレーターという仕事は、基本クライアントといってお客様がいらっしゃいます。そのクライアントの要望を聞いて、その要望に添った作品を描くのがイラストレーターです。
アーティストというのは、自分のインスピレーションで絵や作品を制作します。それを見たお客様が、欲しいと思われたら買う。

イラストレーターも、自分の個展の時はアーティストと同じように自分のインスピレーションで製作されます。アーティストでもイラストレーターのように、お客様の要望で作品を作る場合もあります。

でも、もし自分がどっちのタイプかと思った時、人から言われて描くタイプか、それとも自分のインスピレーションで描きたいか、でタイプが分かれるとざっくりした感じで思ってもらえるといいかな、と思います。

委託販売

アルカはクリエイタータイプの委託店です。
なので、毎月納品しろとか、数はこれだけ、などの制約はありません。
そのかわり、納品も作家任せ、なくなったら追加はなし、というスタイルをずっと続けています。

何度か追加をお願いしたこともあるのですが、聞いてくれた人はほぼいませんでした。

なぜそれができないのか、というとそれもやっぱりクリエイタータイプだから、としか言いようがないかも。

作るタイミングや、納品するタイミングも店の要求と違ったり、そういうのを店側の都合に合わせる、ということがそもそもできない、ということもあるでしょう。

逆に、突然大量の納品があったり、自分のショップをやめたから納品します、という人もいたりしてわからないものです。

風が吹くようにコロコロ変わる。
これがクリエイタータイプの人の特徴かもしれません。

コンスタントに納品ができない、というのは、自分のインスピレーションで製作し、販売もしているからそこに誰かが介入することを拒むのだろうなと推察します。

あるときから、クリエイターとはそういうもの、と割り切った時、とても気が楽になって今のスタイルで充分、と思うように。

それでもすべて作家任せ、というのは無理があります。

コンスタントな納品が無理なら、年1回個展をしてもらうことにしました。
そうするとたくさん納品があるし、常設なので売れ残ってもその後もお店で販売することが可能です。
作家の認知度も上がるし、作家自身のモチベーションも上がるでしょう。

個展の日程なども、アルカでは作家に決めてもらうようにしています。
次の年のスケジュールを作家に公開し、好きな日程を選んでもらうように。
今まではこちらが日程を提示させてもらっていたのですが、なかなかタイミングが合わない人も出てきましたのでそのような対応にしたら、どんどん日程が埋まるようになりました。

もちろん、個展ができる人、できない人もおられますので、できない場合はご自身のタイミングで納品してもらうことにしています。

このように、クリエイタータイプの方は、自分のペースで販売場所、時期を設定していくことをお勧めします。
他人に言われたスケジュールでは難しいことが多いので、あらかじめ自分でスケジュールを組んでおくのがベストです。

イベント出店、それとも個展?

イベント出店は今一番流行りの販売方法で、全国各地、イベント出店の作家さんはアルカでもたくさんいらっしゃいます。
そのためのノウハウは作家さんの方がよくご存知だと思います。

私個人的には、イベント出店で必要なのはやっぱり数を多く出せるかどうか、ではないかと思っています。
クリエイタータイプの方もかなり出店しておられますが数は通常の個展よりさらに多い感じで出店されています。
メーカータイプの方の作品の作り方をまねするといいかもしれないのですが、なんせ数を多めに。在庫多めで作ると展示した時見栄えもしますし、通りすがりの人の目に留まる確率も高くなります。

ただ、やっぱりクリエイタータイプの方におすすめなのは、個展や同じテイストの作家同士のグループ展など、ギャラリーをレンタルして開催される方がよりお客様へのアピール度は大きいと思います。

特により自分の世界観を作ることができる個展では、その世界観が好きなお客様しかいらっしゃらないので、より高いお値段でも売れていく可能性は大きいです。
独りで開催は難しいかもしれませんが、複数の作家さんに声をかけて、雰囲気のいい人通りの多いギャラリーを借りて開催するのも悪くないと思います。

宣伝告知

まいこちゃんドールは日頃からブライス遊びの投稿をInstagramやYoutubeで発信していました。

本当に趣味の延長で、仕事という感じではない。
楽しんでやってたSNS投稿に、宣伝告知を入れていった、という流れです。

これ、メーカータイプの人と違うのは、私は本当に趣味が高じてブライスの洋服を作って売る人になり、ブライスを販売する人になったので、Instagramの投稿は趣味と仕事が一緒になっている感じなんです。
なので、プライベートもブライス、仕事もブライス。
かなり特殊だと思いますね。
プライベートの写真を投稿するとブライスの投稿になるので、わざわざプライベートアカウントは作らず、そのままブライスの写真を投稿しています。
宣伝の場合は、ちゃんと告知文をつけている感じ。

クリエイタータイプの宣伝告知方法は、むしろそれでいいのかもしれないですね。
なぜなら、クリエイタータイプの作家を好きになる方って、意外とその人のプライベートも好きという方が多いのです。
その作家がプライベートで行った場所に自分も行ってみたり、猫を飼ってたらその話を作家としてみたり。

クリエイタータイプの作家は、ライフスタイルが作品に投影されていることが多いので、自然とその人柄もひっくるめてファンになる方が多いのかもしれません。










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