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ステージに立って気づいた「自信」の養い方
はじめに
こんにちは。書のアーティスト、プロコーチとして活動している小林磨衣子です。
今年は書をはじめとする表現活動でたくさんステージに立ちたいと思い、いろいろ調べたり、いろんな方とお話をしたりして、現在種まきを頑張っているところです。
そんななか、昨年経験した書の初ステージや歌のステージの振り返りをしていたのですが、
「私の中に強くしなやかな『自信』が育まれている」
という感覚があったのがとてもうれしい驚きでした。と同時に、「この『自信』はどうやって養われたのだろう?」という疑問がわいたので、振り返り、自分なりに言語化してみました。
ここでいう「自信」とは
私がここ数年で自分のなかに養われていると感じている「自信」、とくに、ステージ上で顕著に成長を感じられた「自信」というのは、「絶対に成功する」のような「成果を出すことへの自信」ではなく、「私ならどう転んでも大丈夫」という「自分という人間への信頼」です。
昨年立った書のステージは、観客の方は数百名、有名俳優さんや映画監督さんらも目の前で観ている状況での、自身初の書のパフォーマンス。当然緊張はしました。でも、過度なそれにのまれることなく、堂々と、嘘のない自分でステージに立ち、そのときの自分にとってのベストを出しきれた、という感覚がありました。ステージ後は自分のなかにも深い充実感がありましたし、観客の方の反応からも自分が本当に表現したかったことが伝わった、と感じられました。
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何により「自信=自分への信頼」が養われるのか
このステージを振り返り、また、今後ステージに立つうえでの自身の在り方について考えるなかで、一旦「これだ!」という答えが出ました。それは、
自分に嘘をつかないこと
ごくシンプル。
考えてみたら、当たり前のこと。
嘘をつく人のことを信じられるか?
答えは当然No。
これは対他人に限った話ではなく、対自分自身だってそうなのです。
過去の私に起こっていたこと
私は現在、書のアーティスト・ビジネスパーソンへのコーチングを柱として個人事業主として活動していますが、その前はベンチャー企業の人事や法務、その前は司法書士として働いていました。
今の道を選ぶ前の私は、無意識の口癖は「私なんて」。基本的に「自信がない」人間でした。
これは、私がコーチングを学び、自らもコーチングを受けるなかで自分を深く知り初めて理解したことですが、当時の私はまさに、自分自身に対して嘘をついていたんだと思います。より実態に合わせて言うと、自分自身に嘘をついていることに気づいていなかったのです。
自分には内側からわいてくる「やりたいこと」はないし、期待に答えて他人に喜んでもらえることが私のやりがいのすべてだと思っていました。だからこそ、「他人軸」で生きていたし、自分のなかに湧いてくるさまざまな感情も「役割からしたらよくないから」「常識的に考えるとよくないから」といった理由で蓋をしていました。「強み」も、「〜べき」という前提のうえで強化された、ナチュラルではないものを自分の「強み」だと思い込んでいました。
でも、自分のことを知るなかで見えてきたのは
・私にも「やりたいこと」「願い」が元々あったこと
・私にも生々しい感情はあるし、それが、私にとっての大切なことを教えてくれること
・ありのままの私で発揮される「強み」が元々あったこと
以前の私は、「やりたいこと」についても、感情についても、強みについても、結果的に、自分に対して嘘をつき続けていたような状態だったのです。
※「自信」の説明のために「嘘をつく」という表現をあえてしていますが、過去の私を否定する気持ちは全くありません。当時の私も、そのときの自分なりのベストを尽くして生きていたし、その私がつないでくれた「今」なので、当時の歩みもとても愛おしく感じています。😌💓
具体的にどうやって育むのか
「自分に嘘をつかない」こと。
私なりに言い換えると、
「『本当』で生きる」ということ。
具体的には、私は以下のことを繰り返していました。
1️⃣自分のなかの本当の感情をちゃんと感じてあげる(観察する/味わう)
▼ポジティブな感情の場合
・観察することによって、自分が本当に大切にしたいこと(価値観・願いなど)がわかる
・味わうことによって、自分の人生への肯定感、自己効力感があがる
▼ネガティブな感情の場合
・観察することによって、自分のなかの「いたみ」とその奥にある本当に大切にしたいこと(価値観・願いなど)がわかる
・味わうことによって、こういった感情がありながらもそれとともに生きていける自分の力強さを認められる
2️⃣ 1️⃣で見出した「本当に大切にしたいこと」を大切にして(=価値観・願いにつながって)、自ら選択して生きる
▼うまくいった場合
・自己効力感があがる。自分の本当の強みも見えてくる。
・ポジティブな感情がうまれる→1️⃣へ
▼うまくいかなかった場合
・選択し行動した結果としてのいわゆる「失敗」はもはや失敗ではなく「学び」にしかならない(唐突な雑説明。笑 ちょっと説明疲れちゃった。笑 でも本当に、こう感じられるんです。本当の意味で自分で選んでいるからこそ、自分で責任を取るしかない。そのことに腹くくれているからこそ、自然と全部学びとして刈り取れる感じかなあ?それに、「本当に大切にしたいこと」を大切にして選択している時点で、自分に嘘つかないという意味ではすでに成功している。説明下手すぎるけど、そんな感じ。笑)
・もちろんネガティブな感情がうまれることも→1️⃣へ
1️⃣→2️⃣→1️⃣→2️⃣・・・と繰り返していく。
書くとシンプルですが、これらの中には、過去の自分と向き合うこと、いろんな自分を受容することなど様々な要素が含まれていて決して楽な作業ではないですし、完璧にできてるぜ!なんてことはないのですが、こんなことを本当に大切にしてここ数年歩んできた認識があります。
その結果、私自身が
「あぁ、私、ちゃんと私の感情を、願いを大切にしてくれる人なんだ」
「そんな私なら、こんな風に、自分の望む人生を生きられるんだ」
「そんな私なら、どんな状況になったとしても『本当』の私でまた選びなおせるんだ」
を体感して、私という人間を信頼してくれたのだと思います。
(もちろんまだまだ「自信」を養う道は続いていきます🤝)
「成果を出すことへの自信」は?
そう、スキルを磨き続けることで「成果を出すことへの自信」を育むことも当然大切だと思います。
ステージの話に戻すと、私も初ステージに向けて練習・身体づくり・イメージトレーニング、様々な努力をしました。間違いなく、この努力はあの結果に貢献してくれました。それに、あれでもう満足ということはもちろんなくて、これからもスキルを磨くことはプロとして続けていきます。
でも、この努力で養ったスキル面を思う存分発揮できるためには、「自分という人間への信頼」がベースにあることがめちゃくちゃ重要だと思うのです。私の場合、「どう転んでも私は大丈夫」という自分への信頼があったからこそ、嘘のないありのままの自分でステージに立ち、準備してきたものを発揮できたと感じています。
また、「よりよい成果を出す」という観点からも「自分という人間への信頼」を養うステップはとても重要です。例えば、上記1️⃣2️⃣のステップを蔑ろにして、「〜べき」だけの前提の上にスキルを磨き続け成果を出そうと頑張っているとします。そうするとこんなことが起こります。
・成果が出たとしても、真の喜び・達成感が得られず「まだ自分には何かが足りない」と不安になって、さらに自分の外に何かを求めに行き、終わらない苦しい坂道を上り続けることになる→その結果、どこかで限界が来て頑張れなくなり、成長が止まる
・そもそも、この記事でいうところの「自分に嘘をつき続けている」状態なので、一向に「自分という人間への信頼」が養われず、ここぞというところで努力してきたものを発揮しきれない
このように、「成果を出すことへの自信」をつけるうえでも、その先に「さらによい成果を出す」うえでも、「自分という人間への信頼」を養うステップが大切だと思います。自分自身の体験から、本当にそう思います。
おわりに
自分の今後の活動のための備忘録として書き始めた本記事ですが、アーティストにとってもコーチにとってもとても大切な内容、かつ、私の活動の根本にある「願い」に通ずる(というか結構ど真ん中)の内容で、ここまで言語化できたのも初めてだったので、熱がこもり長文になってしまいました。。
少しでも、「自信が持てない」と悩まれている方、「自分には何かが足りない」と感じるループから抜け出せずにいる方のお役に立てていたらうれしいです。😌
私もまだまだ道半ば。「『本当』で生きる」に挑戦し続けていきます🤝
なお、1️⃣2️⃣のステップは、最初は自分ひとりで行うのは難しいこともあると思います。そんなときのためのコーチング!😆私とのコーチングにご興味がわいた方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください。
↓こちらからお気軽にどうぞ😊
★CTI認定プロコーチ_プロフィールページ★
最後に、昨年の初ステージの動画を貼ってみます🤲