日日是好日(初めての記憶と祖母のこと)
人生で一番最初に覚えていること、皆さんは何でしょうか。
私が覚えている一番最初の記憶は、幼稚園の入園テスト(電話の音が流れて、この音はどれかを絵で選ぶ)と園見学(子供ながらに「っえ、和式やだなぁ」と感じた)で確か3歳か4歳の時だと思う。
そして母方の祖母のこともとてもよく覚えている。祖母は久しぶりの孫だった私をとても可愛がってくれたし、当時住んでいたアパートと母の実家が近かったため祖母は毎日来てくれた。
そんな祖母は確か私が4歳の時に亡くなった。夜、真っ暗な病院に入るのが怖くて外でやだやだとぐずったこと。そしてやっと祖母のそばに行き、最期の顔、差し出してくれた温かい手をしっかりと覚えている。「悲しかったね」と幼稚園の先生が連絡帳?に喪中欠席のシールを貼ってくれたのも覚えている。その時にやっと「もうおばあちゃんはいないんだ」と実感した。
いま私たちには10ヶ月になる息子がいる。最初の記憶は何になるか、いまから楽しみである。
ちなみに私の母(御年77歳)は大相撲を観るたびに「小さい時にいっぱい連れてってあげたのに覚えてないのねぇ」と言うのだが、それは私が1歳の時(さすがに覚えていない)なので、まだ”多少”の夫婦の小競り合いは大丈夫・・・だと思いたい。