バンドマン社長の未来地図vol.37
連日あたたかい日々が続いているけど、
もう一度寒い日がぶり返すらしいと言われて、
絶対油断ならないと厚着をして出掛けるのだけど、
今日もあったかいんじゃんーーってなって汗だくの今日この頃。。
どうも、IRabBits麻衣子です。
この状況下もあり遅れてしまった部分もあるけれど、
はれて季ららYokohamaの全ての工事が完了したので、
公式の建築写真を撮っています。
この店の建築家、STUDIO MOUNのコジョウ君も福岡から来てくれて
ディレクションをしてくれていて。
建築家にとって、やはり自分が設計した建物をきちんと写真に残すということは
最後の仕上げとしてめちゃくちゃ大切な工程らしく、
我々の音楽に例えていうなら、レコーディングした新曲を音源にパッケージ化するみたいなことなのかなぁと。
ライブで鳴らせれば、その場にいる人には一番伝わるけれど、
それを少しでも遠方の、ってか全世界の人に伝えるためにはパッケージ化が必要で。
建築業界にとってのそれなんだったとしたら超大事じゃん!ってことで、
気持ちをシャンとして私も立ち会っています。
見守るしかできないのだけれど。。笑
イノさんもしっかりとお手伝いしています。笑
カメラマンさんについては、写真が上がってきた時にまた改めて紹介するけど、
とにかく数々のすごい建築写真を撮ってきていらっしゃる方なのだそう。
例えばスーパー楕円の空間の1枚を撮るのにも1時間以上かけるわけで。
床掃除とか磨くのは当たり前として、
椅子とテーブルの間隔を一つ一つメジャーで測り、
暗幕と白幕で自然光を生かしながら調整し、
角度を決めるまでにも相当な集中力。
お話させて頂くとめちゃくちゃフランクな方なのだけど、
節々から感じる圧倒的自信。
そして何よりもプロだなと思うのは、
何か不足していたり、理想通りできない事が起こったり、不測の事態で変更がかかったり、、いろんな不具合が起こった時でも絶対に「できない」と言わないこと。
「なるほど・・・そしたらこうしてみましょうか。」
と必ず代替案を出してくれる。しかも飄々と。
仕方ない感みたいなものは一切出さずに、代替案をやってのけた結果、
あ、結果的にこちらの方が良かったかもですねと思わされる。
STUDIO MOUNのコジョウ君もそう。
1年半前に、右も左も分からない状態で私が店を出したいと思いついて、
すでに福岡久留米で店を経営して成功させている弟に相談し、
(「銀の桃」という寿司と鉄板のお店です。良かったらチェックしてみて。)
同じ建築家さんを紹介するよと言って知り合ったのがコジョウ君。
だから本当に初期の初期からこの店を一緒に作ってきた。
そりゃあもう、何回、何十回と壁や困難は降り掛かった。
なんなら設計図面が全部上がった段階まできて、
いろんな不義理がありそのテナントが使えなくなったなんてことも起こった。
金額の損失も百万単位で痛かったけど、
それよりも何よりも一度完成間近まで来たものが台無しにされるという、
アーティストとしては一番悲しい痛みは、ジャンルこそ違えど同じくらいに感じたと思う。
それは忘れもしない、2020年7月31日の出来事。
悔しくて関内の街中を恥ずかしげもなく声をあげて泣きながら
真っ先に電話したのがコジョウ君だった。
「麻衣子さん、大丈夫です。
建物が建ってからじゃなかっただけ、良かったと思いましょう。
大丈夫です、また一から設計しますので。」
どれだけ救われただろう。
今でも思い出すと泣けてくる。
人生ワースト3に入るぐらいに悔しかった出来事だったけど、
逆に言うとそこで救ってくれた存在というのは
大袈裟じゃなく一生の宝だと思うし、かけがえないモノになった。
そんな戦友が、実際にpreグランドオープンしてから初めて来店してくれたということもあって、、そりゃあまぁ飲むよね。笑
正直、オープンして3週間が経って、
現実にぶち当たって悩んだり凹むこともあったりして。
店がオープンする前の、設計したりアイディアを出し合ったり毎日のように話してた、
あの希望しかなかった真っさらな気持ちを思い出している。
頑張ろう。
味方はいつも側にいる。
迷って見えなくなったら、頼ってもいいじゃん。