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モンテッソーリ、終わってる・・・?

2019年末から通い始めたモンテッソーリ保育園、経緯はこちらの記事のとおりなのですが・・

諸々あって、息子はこの保育園に引き続き通っています。本当は2020年9月からレセプションクラスの学年で、多くの子供は公立小学校付属のレセプションクラスに入ったのですが、たまたま今のモンテッソーリ保育園が、小学校教育も継続することを発表したのでそれにくっついて、レセプションクラス1期生として通い続けています。

が・・!!!

コロナの影響もあって、(あとはこの小規模のほんわか保育園が大規模な教育法人に買収されたこともあってか)小学校教育継続を断念した、とレセプションクラスが始まって2週間後に言われたのです・・!!

ここから様々なドラマの始まりで、ママ友グループで法的に訴えようという話になったり、自分たちの手でモンテッソーリ小学校を作ろうと盛り上がったり盛り下がったり、さらにこのグループ内でいざこざがあって仲違いしたり・・・その理由が、子供にサンタさんはいないと教えるのがモンテッソーリ流だと言いはるママと、子供がサンタはいないと言われてショックを受けて帰ってきたと怒るママだったり。

うちの子供に至っては、同じレセプションクラスの男子達に毎日のように叩かれて、それを先生に言ってもちゃんと止めてもらえなかったというのが毎日続いて・・ついには学校に行きたくないと言い始める始末。もう5歳になった子に噛まれたり、目の間際をスコップで殴られて流血したり、毎週のように鳴るケガ報告の電話。夢でもやられているらしく、寝言で「NO〜!」って叫んだり。これでは、どこが「自己肯定感の高い、幸せな子供が世界平和を作る」モンテッソーリ流なんだと言いたくなります。

何度も園長と話し合いを続けましたが、どうも「ケガをしたときしか親には報告しない」「小さないざこざは日常的に起こっているので、毎回報告することはできない」「H(うちの子供)もやり返しているので、特に彼が一方的に叩かれているわけではない」「報告するほどの暴力は起きていない」というところから話は進まずで。他の親とか、アフタースクールクラブを運営している女性と話すと、明らかに男子2人が手に負えない程暴力的で、モンテッソーリだから、個人を尊重といって見過ごせるレベルではないということは明らかなんですけどね。

まあ、何はともあれ、4月からは新しい学校に行くことを決め(今のところはいずれにしろ小学校教育は提供できないので)、以前から興味深く見ていたForest Schoolに編入する手はずは整いました。(上記の手に負えない男子クラスメイトのうち、一番やばいほうの子が同じ学校に行くことを決めた、と聞いて私が悪夢にうなされている、というのはさておき。せっかくこの子達から離れられると思ったのに・・)

まあ、親としてやれることはやりました。家の中ではルールも徹底しています。他の子供達と遊んでいるときには、うちの子供はほとんどけんかもしません。今の学校が、暴力を振るうほうの子に甘く、振るわれているほうの子を守らないというのはもう変えられないので、とにかく何をすべきか、何を指針として判断すべきか(人を傷つけない、とか)を本人とちゃんと話し合うようにしています。うちの子が暴力に慣れてしまって、軽い気持ちで他の子を叩いてしまうとか、やられたときに強くやり返してケガさせてしまう、という懸念もあるので。次の学校はもっと徹底した暴力・いじめ対策をとっているということは副校長とも話して確認したので、そのプロセスにのっとって解決に導いてもらうことを願うしかありません。

まさかこんな形でこのモンテソーリ保育園での時間が終わるとは、始まったときは想像もしませんでしたが、それでも総合的に見れば、スタート時の息子と比べるとこの1年で素晴らしく成長した(数ヶ月のロックダウンも乗り越え、英語ゼロの状態から半年でネイティブにほぼ追いつき、叩かれまくっても他の子に八つ当たりはしない💮)と思いますので、ここまで導いてくれたことには感謝したいと思います。今回の問題は、たまたま、コロナ・園の買収・特別乱暴な子達とそれを気にしない親達、といった要素が折り重なったことの、短期的な影響だと思っています。

最後に言っておきますが、終わっているのはあくまでもうちの子が通っている保育園(の今の状態)であって、モンテッソーリ教育そのものが終わっていると思っているわけではありません。モンテッソーリの信念は理解します。それをどう実現するかは、人それぞれ、園・学校それぞれで、いかようにもなるなぁ、というのが最近よく思うところです。

【追記】さらに言えば、この園長の方針としては、「個人の成長を最大限サポートする」ということなので、うちの息子が、叩かれても他の子を傷つけたりはしない、というところまで成長できているのはむしろ狙いどおりとも言えるのかもしれません。彼女によれば、「嫌だったら嫌だと言葉で伝えて、一緒に遊ばないという行動を取る」ようになることが望ましいとのこと。それによって、相手の子も、こういう行動をすると友達がいなくなるのか、と初めて学べるとのこと。親としては、もう少し大人が介入してくれよ、と思いますが。

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mai☆London
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