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ゴードン_2型糖尿病_教育入院


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【今回の情報】

S情報(患者・家族の言動)

本人:「最近、仕事のストレスで食事が不規則になってしまって。このまま糖尿病が悪化したらどうしよう。」
本人:「インスリン注射は自分でできるようになりたいけど、まだ自信がないんです。」
家族(妻):「主人の健康が心配です。私にできることはありますか?」
本人:「退院後も今の生活リズムを維持できるか不安です。」
家族(娘):「父の食事管理を手企ってあげたいのですが、具体的にどうすればいいですか?」

O情報
基本情報

氏名:A氏
性別:男性
年齢:52歳
身長:170cm
体重:80kg(BMI 27.7)
家族構成:妻(50歳)、娘(22歳、大学生)との3人暮らし
職業:IT企業の中間管理職
性格:真面目で几帳面、ストレスを溜め込みやすい

生活習慣

飲酒:週3-4回、ビール500ml/日
喫煙:20本/日 × 30年(現在も継続中)
趣味:ゴルフ(月1回程度)

既往歴

高血圧(45歳から)
脂質異常症(48歳から)
2型糖尿病(50歳から)

入院経緯
A氏は2年前に2型糖尿病と診断され、外来で経過観察されていた。しかし、最近の健康診断で血糖コントロールの悪化が認められ、HbA1cが8.5%まで上昇したため、教育入院による生活習慣の見直しと治療方針の再検討が必要と判断された。自己管理能力の向上と合併症予防を目的に、2週間の教育入院が計画された。
治療経過

入院日:2024年7月15日
7月15日:入院時評価、血液検査実施
7月16日:糖尿病教育プログラム開始(食事療法、運動療法の指導)
7月18日:インスリン療法開始(朝食前に超速効型インスリン4単位、就寝前に持効型インスリン8単位)
7月20日:自己血糖測定の指導開始
7月22日:インスリン自己注射の指導開始
7月25日:運動療法の実践(院内歩行プログラム参加)
7月27日:栄養指導(退院後の食事計画について)
7月28日:フットケア指導
現在(8月2日):退院に向けた最終調整中

バイタルサイン

入院時(7月15日):

体温:36.8℃
脈拍:82回/分
血圧:148/92 mmHg
呼吸数:18回/分
SpO2:97%(室内気)

入院中(7月22日):

体温:36.6℃
脈拍:76回/分
血圧:138/86 mmHg
呼吸数:16回/分
SpO2:98%(室内気)

現在(8月2日):

体温:36.5℃
脈拍:72回/分
血圧:132/80 mmHg
呼吸数:16回/分
SpO2:99%(室内気)

内服薬

メトホルミン塩酸塩錠 500mg 1日2回(朝食後、夕食後)
グリメピリド錠 1mg 1日1回(朝食前)
アムロジピン錠 5mg 1日1回(朝食後)
アトルバスタチン錠 10mg 1日1回(夕食後)

採血データ(8月1日)

総蛋白:6.8 g/dL
アルブミン:4.0 g/dL
BUN:18 mg/dL
eGFR:75 mL/分/1.73m²
K:4.2 mEq/L
Na:138 mEq/L
Hb:13.5 g/dL
WBC:6,800 /μL
空腹時血糖:142 mg/dL
HbA1c:7.8%
総コレステロール:210 mg/dL
LDLコレステロール:130 mg/dL
HDLコレステロール:45 mg/dL
中性脂肪:180 mg/dL
AST:32 U/L
ALT:38 U/L
γ-GTP:65 U/L
CRP:0.3 mg/dL

日常生活動作(ADL)
食事・水分・嚥下

入院前:不規則な食事時間、間食が多い。水分摂取量は約1L/日。嚥下機能に問題なし。
現在:病院食(糖尿病食1600kcal)を摂取。水分摂取量は1.5L/日に増加。嚥下機能は良好。

認知機能
問題なし。HDS-R 29点/30点。
睡眠

入院前:不規則な就寝時間(深夜1-2時)、睡眠時間5-6時間/日。
現在:22時就寝、6時起床の生活リズムを確立。睡眠時間7-8時間/日。

服薬状況
自己管理可能。入院中は看護師による確認を行いながら、自己管理能力の向上を図っている。
コミュニケーション
問題なし。医療者とのコミュニケーションも良好。
排尿・排便

入院前:排尿回数8-10回/日、夜間尿1-2回。便通は1回/日。
現在:排尿回数6-8回/日、夜間尿0-1回。便通は1回/日で変化なし。

歩行・移乗・入浴・着脱
入院前後ともに自立。問題なし。
その他

アレルギー:なし
宗教:特になし



【アセスメント】

1.健康知覚-健康管理

〇健康状態、受診行動、疾患や治療への理解、運動習慣、服薬状況、身長、体重、BMI、飲酒、喫煙の有無、既往歴

疾患の簡単な説明

A氏が罹患している2型糖尿病は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性による慢性的な高血糖状態を特徴とする代謝疾患である。膵臓のβ細胞からのインスリン分泌が不足し、かつ筋肉や肝臓でのインスリンの働きが低下することで、血中のブドウ糖を効率的に取り込めなくなる。その結果、持続的な高血糖状態となり、様々な合併症のリスクが高まる。主な合併症には、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害などの細小血管合併症と、冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患などの大血管合併症がある。適切な血糖コントロールと生活習慣の改善が、疾患管理と合併症予防の鍵となる。

健康状態

A氏は52歳の男性で、現在2型糖尿病の教育入院中である。身長170cm、体重80kg、BMI 27.7であり、日本肥満学会の基準によると「肥満(1度)」に分類される。2型糖尿病の他に、高血圧と脂質異常症の既往があり、これらの疾患が重複していることから、メタボリックシンドロームの状態にあると考えられる。

入院時のHbA1cは8.5%であり、日本糖尿病学会が推奨する血糖コントロール目標値(7.0%未満)を大きく上回っていた。しかし、約2週間の教育入院を経て、最新の検査ではHbA1cが7.8%まで低下している。これは顕著な改善ではあるが、依然として目標値には達していない。

現在のバイタルサインは、体温36.5℃、脈拍72回/分、血圧132/80 mmHg、呼吸数16回/分、SpO2 99%(室内気)であり、血圧は適切にコントロールされている。しかし、空腹時血糖値は142 mg/dLであり、日本糖尿病学会の管理目標値(130 mg/dL未満)をやや上回っている。

また、総コレステロール210 mg/dL、LDLコレステロール130 mg/dL、HDLコレステロール45 mg/dL、中性脂肪180 mg/dLと、脂質プロファイルにも改善の余地がある。特に、LDLコレステロールと中性脂肪が高値であり、動脈硬化のリスクが懸念される。

受診行動、疾患や治療への理解、服薬状況

A氏は2年前に2型糖尿病と診断されて以降、外来で定期的に受診していた。しかし、仕事のストレスによる生活習慣の乱れから、血糖コントロールが悪化し、教育入院となった。この経緯から、A氏の疾患に対する理解や自己管理能力にはある程度の課題があったと推測される。

入院中、A氏は糖尿病教育プログラムに参加し、食事療法、運動療法、薬物療法などについて学んでいる。「インスリン注射は自分でできるようになりたいけど、まだ自信がないんです。」という発言から、治療に対する積極的な姿勢と同時に、新しい自己管理技術に対する不安も窺える。

服薬状況に関しては、メトホルミン塩酸塩錠、グリメピリド錠、アムロジピン錠、アトルバスタチン錠を規則正しく服用できている。入院中は看護師の確認のもと自己管理を行っており、自己管理能力の向上が図られている。また、インスリン療法も開始されており、朝食前に超速効型インスリン4単位、就寝前に持効型インスリン8単位の自己注射を行っている。

身長、体重、BMI、運動習慣

A氏の身長は170cm、体重は80kg、BMIは27.7である。日本肥満学会の基準では「肥満(1度)」に分類され、適正体重(BMI 22)から計算すると約10kgの過体重状態にある。この過体重状態は、インスリン抵抗性を高め、血糖コントロールを困難にする一因となっている可能性がある。

運動習慣としては、月1回程度のゴルフがあるのみで、日常的な運動は不足していると考えられる。デスクワークが中心の職業であることも、身体活動量の不足に繋がっていると推測される。入院中は院内歩行プログラムに参加しており、運動療法の実践が始まっているが、退院後の継続的な運動習慣の確立が課題となる。

呼吸に関するアレルギー、飲酒、喫煙の有無

呼吸に関するアレルギーの記載はないが、詳細な問診で確認する必要がある。

飲酒習慣については、週3-4回、ビール500ml/日を摂取している。この飲酒量は、日本酒に換算すると2合程度であり、厚生労働省の推奨する適度な飲酒量(1日平均純アルコールで20g程度)を上回っている。過度の飲酒は血糖コントロールを悪化させ、肝機能障害のリスクも高める。

喫煙については、20本/日を30年間継続しており、現在も禁煙できていない状態である。長期の喫煙歴は、糖尿病の血管合併症のリスクを著しく高める。また、喫煙はインスリン抵抗性を増大させ、血糖コントロールを困難にする要因となる。

既往歴

A氏には以下の既往歴がある:

  1. 高血圧(45歳から)

  2. 脂質異常症(48歳から)

  3. 2型糖尿病(50歳から)

これらの疾患は互いに密接に関連しており、メタボリックシンドロームの状態にあると考えられる。高血圧と脂質異常症は、2型糖尿病の大血管合併症のリスクを更に高める要因となる。現在、高血圧に対してはアムロジピン錠、脂質異常症に対してはアトルバスタチン錠による治療が行われているが、生活習慣の改善と併せて、継続的な管理が必要である。

総合的なアセスメント

A氏は52歳の男性で、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症を有するメタボリックシンドロームの状態にある。BMIが27.7と肥満の状態であり、不適切な生活習慣(不規則な食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒)が疾患の進行に影響していると考えられる。

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