憑依レベルの分析
人間が人のことを信頼するときは、自分以上に自分のことをわかっていると感じた時だ。
常識的な人や立派な人でも、占い師や怪しい人にはまってしまう。
これも同じ理屈だろう。
自分がどんどん主になったときに、家族や恋人が「本当の自分を理解してくれない」と悩み始める。とんでもない決断とか、とんでもないプレッシャーを味わったことがない人には、理解できるわけがない。そして「わかってくれる」と占い師を信頼し、さらに洗脳されてしまう。
世の中の仕事は、基本的に全部、人間を知ることだ。
人間を知って国を統治するのが政治家、古くは宗教か。
「人間とは何か」を捉えて、サービスに落とし込むのがビジネス。それを作品に消化するのが作家やアーティスト。
その力を養うためには「この時何を考えていたんだろう」と相手の気持ちを想像してみることだ。
当たる当たらないではなく、まずは相手の人間性を理解しようと想像しきることが大切だ。
想像力を働かせる事は、正解を当てることではなく、人間への興味をより深めることだ。