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質問が上手い人と、下手な人の違い
以下は、誰かから何かを教わる際に、考えるべき、最も大事なことを示唆する、政府の役人の話です。
公式の規則では、役人が助けを求めて良い相手は上司だけと言うことになっていた。もちろん、役人たちは、しょっちゅう上司に助けを求めたりはしたがらなかった。うっとうしがられるし、それに自分の無知や独立性のなさを認めることになってしまうからだ。
そこで彼らは系統的に規則を破った。
お互いに相談しあったのだ。
そして予想とは異なり、技能の低い役人が技能の高い役人に相談する事はほとんどなかった。
低技能の役人は、同じく、低技能の仲間と相談して助言をやり取りした。
これは、ノーベル経済学賞を2001年に受賞したアカロフ教授と、同賞を2013年、に受賞した、シラー教授との教書「アニマルスピリット」の中の「ややこしい抗争に巻き込まれた、政府の役人」の特徴に関する記述です。
これまで数々の新人を見てきましたが、教わるのが上手い人は、聞きやすい人や身近な人ではなく、聞くべき人を考えてから聞きに行き、さっさと課題を解決し、成長します。
では聞くべき人とはどんな人か。それは答えを知っている人であり、的確な助言をしてくれる、簡単に言うと、優秀で頭のいい人です。
「アニマルスピリット」の中の「ややこしい抗争に巻き込まれた、政府の役人」の記述はこう続きます。
そして高技能の役人は、他の高技能の役人とお互いに助言しあった。
つまり、優秀で頭の良い人たちは、優秀で頭の良い人たちと相談しあい、優秀でない人たちは、優秀でない人たちと相談し合う、と言う構図が生まれるのです。
そこから脱却するためには、優秀な頭のいい人たちの輪に入るための教わる技術が欠かせません。
とは言え、優秀で頭の良い人たちは、仕事ができるので、往々にして時間がありません。ゆえに、引け目を感じてしまうのもよくわかります。だからこそ、うまく教わる技術が必要なのです。