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[3] 2024(令和06)年冬 ふらり青春18きっぷの旅ミニ 伊勢(12)関西(31) 2日目 その1

つづきです。

年末恒例のお伊勢参りを終え、参宮線・紀勢線・関西線・草津線・東海道線と乗り継いで、予定通りに関西入りをしました。

参考 ・・・・・・・・
0泊 日帰り
1泊 プチ
2泊 ミニ
3泊 (ノーマル)
4泊以上 ロング
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12月30日(月) 2日目 その1



桃山散歩

2日目からは、特に決まった予定は無く、完全なオプションと言うかフリータイムでありましたが、一先ずマストの宇治へと向かいました。
東海道線と奈良線を乗り継いで、宇治市内へ入る前に、桃山駅(京都市伏見区)で下車しました。
山科を出る頃には、日の出を過ぎた頃でしたから、桃山駅では朝日が眩しかったです

山科駅715〜京都駅719 5.5キロ
京都駅731〜桃山駅743 7.2キロ

自動信号化1万km達成記念標識
1975年11月18日 日本国有鉄道

桃山駅は、明治天皇の伏見桃山陵のお膝元の駅として、かつては賑わっていたそうですが、今は静かな無人駅でした。
もっと古くは、御陵みささぎのある場所には伏見桃山城天守がありました。(元は遊園地の施設として復元された模擬天守は隣接地になります)

駅前から一旦踏切を渡りましたが、桃山御陵には行かずに、住宅街をふらふらと歩いて坂道を下って行くと、外環状線そとかんじょうせん道路に出ました。
関東では外環がいかん(東京外郭環状道路・とうきょうがいかくかんじょうどうろ)ですが、京都は外環そとかんなんですね。
かつては、徳川も駐在した桃山城の城下だった名残なのか、江戸町と言う地名もありました。

徳川と言えば伊賀
京都橘中学校・高等学校(奥)

外環道路沿いを、のんびり歩いて行きました。
人通りは多くは無かったですが、断続的な車の通行量はありまして、何とも年末特有の雰囲気も漂う感じでした。

桃山南口駅

小一時間程歩いて、桃山南口駅からお京阪(宇治線)に乗りました。
ウォーミングアップと言えば、少し失礼な感じにもなっちゃいますが、丁度好い感じに身体が暖まったのも確かでした。

桃山南口駅847〜六地蔵駅849 0.8キロ 170円

宇治散歩

歩けない距離ではありませんでしたが、後々を考えたインターバル代わりに、電車を利用しました。
まぁ何れにせよ、六地蔵駅からは歩くつもりでしたので、無理をしなかったのは確かです。
宇治散歩と言いつつ、お京阪の六地蔵駅の所在地は京都市伏見区桃山町中島町となっております。(JRと地下鉄は宇治市)
いや、桃山町中島町って、マジみたいです。

六地蔵駅方面

夏と同様に、木幡エリア方面へと歩いて行きましたが、今回は引込線跡の築堤を潜って、真っ直ぐ進みました。

許波多神社(木幡)
宇治陵第36号墳墓(狐塚)

許波多神社の正面に着きましたので、お参りさせて戴きました。
前回は、脇参道からお参りする形でした。
宇治陵の一つがあるお社でありますが、木幡地区一帯に点在していますが、詳細は定まっていないそうで、宅地化も進んでいますから、今後もベールに包まれたままなのかも知れませんね。
調査が進んでいない事で、管理する宮内庁への批判もある様ですが、そりゃ皇室側の宮内庁から態々お墓の調査を進める方針が出る訳も無く、それは自分に置き換えてみれば当然の事では無いかと思います。
因みに宇治陵は、『光る君へ』の藤原氏や入内した中宮を含む、その関係者の墳墓群の総称です。

京都アニメーション
宇治陵1号墳墓 総遙拝所

許波多神社から京アニの前を通って、JR木幡駅の先へと歩いて、奈良線の踏切を越えると、宇治陵の1号墳墓がありました。
すっかり住宅街に溶け込んでいましたが、何とも言えない厳かな雰囲気にも包まれていました。
総遙拝所にもなっていましたので、手を合わせさせて戴きました。
正直に言いますと、昨年の大河ドラマを視る迄、個人的に藤原氏と言えば鎌足さんか定家さんで、道長さんは恥ずかしながら知らなかったのです。
頼通さんは、平等院の人なので知っていました。

能化院ノウカイン

ノウケインなのかノウゲインなのか…曹洞宗のサイトにはノウカインとなっていました。
1号墳墓から駅へと向う途中に、道長さん縁と言われる、能化院と言う曹洞宗寺院がありました。
不焼やけん地蔵として、地蔵尊が有名だそうです。

お京阪の木幡こわた駅から、電車にのりました。
宇治散歩の、何時ものパティーンでありました。
再びの、一休みになりましたね。

木幡駅950〜宇治駅957 3.7キロ 220円

宇治市×響け!ユーフォニアム

お京阪の宇治駅構内を、奈良線が横切っておりますが、JRの宇治駅とは宇治川を挟んで、それなりに離れております。
宇治線には、六地蔵駅を始めとして、奈良線と同名駅が幾つか存在していますが、距離が離れているからなのか、"京阪"等を冠する事無く、同名を貫いておりますね。

お茶と宇治のまち交流館 茶づな と 志を繫ぐ碑

先ずは、宇治川と駅の間にある、『お茶と宇治のまち歴史公園』に立寄りました。
お茶の施設である『茶づな』や、太閤堤に煉瓦工場の史跡もありますね。

『志を繫ぐ碑』は、その名の通り志を後世迄繋いで行く為のものであり、慰霊碑ではありません。
茶づなでは、ドラマは終わりましたが、大河ドラマ展は続いておりました。(2025.1/13迄)
ドラマの主役である、道長さんも式部さんも、宇治とは縁の深いお二人であります。

茶づなから、宇治川右岸を歩きました。
宇治川は淀川水系となりますが、上流の滋賀県では瀬田川となり、琵琶湖から流れ出ております。
つまり琵琶湖も、淀川水系であります。
個人的に、水量豊富な河川と言う印象が強いですが、上流に天ヶ瀬ダムがある為か、偶に控え目な事もありました。

宇治神社
宇治十帖像とポケモンマンホール(蓋)

見返りうさぎでお馴染みの、宇治神社にお参りさせて戴きました。
比較的落ち着いた雰囲気のお社ではありますが、既に10時を回っていて参拝者も多かった様に思います。
そして鳥居の前の、朝霧橋の袂に宇治十帖の像もあるのですが、何故か最近になってポケモンマンホールが設置されておりました。
何故にこの場所だったのか、とても興味深いですが、河川側にはユーフォの聖地もありますから、中々のカオス状態でした。

朝霧橋(奥は大吉山とくべつになりたいやま)
浮島十三重塔(国の重要文化財)
久美子ベンチ

朝霧橋から橘島に渡り、塔の島(浮島)へ移り、喜撰橋から対岸の左岸に移動しました。
十三重石塔は、15メートルの高さがある巨大な塔でありますが、結構風景に溶け込んでしまっているところもあってか、スルーされがちだったりしますね。(最初私もそうでした スイマセン)
左岸を下流方向へ歩いて行くと、『響け!ユーフォニアム』にも頻繁に登場する、通称『久美子ベンチ』に辿り着きました。
左岸のこの辺りは、橘島と塔の島の間から本流の水を取り込んでいるだけなので、流れは緩やかで鵜飼の屋形船が係留されていたり、丁度この日は初めて見掛けましたが、カナディアンカヌーのトレーニングなのか上流に向かってタイムトライアルをしていました。
『久美子ベンチ』の正面は、宇治川と大吉山が臨めて、背後には平等院がありますね。

紫式部像
宇治橋

川沿いから平等院の参道に入ると、より一層の人混みとなって、逆走する形になってしまって、人波を掻き分け進みました。
宇治橋の袂(西詰)で漸く一息と言った感じでしたが、紫式部像があったり、県神社の鳥居があったりしますね。

加藤葉月(冬服)と秀一パン

宇治橋通り商店街に入っても、益々人混みが凄くて、車も通りますから結構なカオスでした。
中々味のあるお店も多いのですが、こうなってしまうと歩くだけで精一杯でありまして、致し方ありません。

茶壺型ポスト

何とかJRの宇治駅前に出て、漸く落ち着きました。
年末と言う事で、宇治川の宇治市観光センターや駅前の観光案内所がお休みだったので、ちょっと物足りなさもありましたが、今回も好い時間を過ごす事が出来ました。


JR西日本
山科駅〜桃山駅 12.7キロ 240円(参考)
お京阪
桃山南口駅〜六地蔵駅 0.8キロ 170円
木幡駅〜宇治駅 3.7キロ 220円


つづく