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ユーフォ3期雑感5 (10話)

めでたしめでたし。
な訳あるか〜い。
まだ、関西大会で道半ばなんですよね。
まぁ全国大会出場前提で、話をしております。

衝撃的な前回9話の、麗奈との衝突から久美子は滝先生へ直接疑問をぶつける事になりましたが、何ともエゴを出し切れず歯痒い感じもありました。
ここぞの窮地に、エゴ丸出しで強引であっても前に進もうとするのが、久美子の真骨頂であると思うのですが、まだそこまで腹を括れていなかったのは確かでしょうね。

部内に不満が燻る中で、再びの久美子と麗奈の意見交換も、平行線の物別れでありました。
麗奈の意見は正論でありますが、それだけでは現状を覆す事は出来ませんし、久美子は久美子でこの期に及んでオーディションを否定するかの様な対処療法でしかありませんから、何れにしても手詰まりの様ではありました。
麗奈も打開策が無いからこその、苛立ちであり強硬姿勢であると思います。
正確には、意識改革出来れば済む話で、麗奈もそう思っている筈ですが、時間も無いですし半ば諦めもあるのでしょう。
秀一は、久美子の代理で麗奈に噛み付いていた様なものですね
ただ、麗奈にしろ秀一にしろ、エゴを出しているとも言えますが、一方の久美子は部長職に囚われて、自分を抑えて不完全燃焼を続けている様にも見えますね。
軌道に乗っているなら、それでも久美子自身に不都合があったとしても、結果的に上手く回る事で、部長としての重責が軽減されるところもありますね。

いよいよの窮地に、久美子が頼ったのは、"ラスボス"ことあすか先輩でありました。
かおりん(中世古香織)と出町柳で、同棲ルームシェアしてるんですね。
まぁ私も3期以外の原作履修は済ませていますから、原作勢なら同棲ルームシェアや絵葉書等の件は、良く知っているかと思われます。
率直に、アニメで描かれるのは、嬉しいですね。

こうして重要な局面で、やはり頼りになるのはあすかなんですね。
年功序列も実力主義も、どちらも経験した世代でありますから、あすかとすれば結局そこが最大の問題では無くて、部員の心情の問題と言う部分で、心底面倒臭いとか思っていそうではあります。
それでも、一目置いている可愛い後輩の久美子の為に、ちゃんと背中を押す事の出来る、優しいあすか先輩なのでした。
少なからず、借りを返す(恩返し)意味合いもあったでしょう。
まぁ、当事者では無いですからね。
それと、あすかが「滝さん」と呼ぶ事の考察を見掛けましたが、少なくとも私達は本人や関係者が居ないところでは、シンプルに渾名か呼び捨てが普通でしたから、特に意味を見出す事も無かったです。
強いて言ったら、現役では無いんだなと言う感じですかね。

漸く走り出せた久美子でしたが、事態収拾が関西大会の演奏直前とは、スロースターターにも程があるでしょう。
久美子が素直に自分の気持ちを吐露して、幹部の進言からのオーディション方式変更で頭を下げる、幹部3人の姿も印象的でありました。
実際ところ、周知の不備とオーディションへの不満に相関性が無い事は、全国金賞を全員一致で目標と定めながら、分断の危機に瀕した状況を鑑みれば言う迄も無いでしょう。
なので、周知をして仮に意見を募ったところで、その採用の有無の如何に関わらず、何等かの不協和音は不可避だった気もします。
では滝先生に問題があるかと言えば、確かに皆無では無いにせよ、日々の指導の中での指摘もあった筈で、それを克服したからこその関西大会進出では無いかと思うのです。
無論、コミュニケーション不足が否めないところもありますが、実際に演奏をするのは部員ですからね。
何れにしても、根本的な解決ではありませんが、それでもコンクールの演奏直前で、士気を高めるには充分過ぎる、真摯な熱弁ではありました。

無視すんなや、ゴルァ! by御坂美琴
と言う訳で、遂に真由の一言に華麗なるスルーを決める久美子でありましたが、塩対応にも程があると言うか実は塩対応であっても、結果的に中途半端だったのかも知れません。
それでも、再び走り始めた久美子だからこそ、真由に対しても正面から寄り添って欲しいものですが、無理なんでしょうかね。

結局、毎回成り行きで雑感を書く方向に、傾いている感じもあります。
原作消化の進捗が著しいとの話もありまして、3期で完結を迎える可能性が出て来ましたから、もう少し物語のテンポが上がりそうでもあります。
原作未読で、新作短編集も出る予定でありますから、何とも判断がつかないところではありますが、流される儘に記して行く雰囲気ですかね。

(了)

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