思い立って海に夕日を見に行った日
自宅から徒歩5分のところにあるICAスーパーで明日の朝食用にパンを買いに行ったら、空がオレンジがかっていることに気がついた。夜の8時過ぎ。日没は夜9時40分ごろだから、夕暮れの時間だ。
この日、一日中部屋でパソコンと向き合っていて、晴れやかな天気をまるで享受していなかった私は、唐突に「日没が見たいな」と思った。サンセット。なんだかセンチメンタルで香しい響き。
ニュースによれば、スウェーデンは5月としては記録的な暑さに見舞われていて、夏真っ盛りといっても過言ではない。そんな貴重な夏を、このままスーパーの行き返りだけで終わらせるのは愚かなのではないだろうか。クラスメイトの何人かは、スペインでサーフィンをしているというのに。(ちなみにスペインの天気は悪いらしく、どんよりとした寒そうな海にいる友人たちの姿がインスタに上がっていた)
海だ。彼ら彼女らは夏の眩しい南の海を目指してスペインに行ったんだ。
これはもう、私も海へ行ってせめて夏の日没をエンジョイしなければ。
素晴らしい事に、私が住んでいる街Lundは、西に自転車で40分程度のところにLommaというビーチがある。
(今からチャリを飛ばせば日没に間に合う)
こんなバカげた思い付きは、学生の今しか実行できないような気がした。
先日友人たちと行ったから、道は覚えている。
そうと決まれば善は急げ。迷っていたら日没に間に合わない。家に戻るなり、冷えたビールをひと缶、買ったばかりのパンと冷蔵庫に余っていたカボチャ入りのHummusをリュックに放り込んでLommaビーチへと向かった。
LundからLommaビーチに行くには、路線バスという選択肢もあるけれど、途中の景色も気持ちいいし、なんといってもタダなので自転車がおすすめだ。道も基本的にずっと道なりなので、迷うこともない。
途中の様子。自転車レーンが整備されているので、車におびえることなく自転車を飛ばすことができる。
ちなみに、途中の緑ではウサギが駆け回ってたりする。(写真は別の日に撮影したもの)
自転車を飛ばしていると、沈みそうな太陽に急かされる。待って待ってまだ沈まないで。
そして到着。間に合った!
ビーチでは、ビーチバレーならぬビーチサッカーをしているグループがいた。あのあたり、先週はあんなゴール無かったけれども、誰か持ってきたのかな・・・?
他にも夕日目当てで丘の上に座っている人、犬の散歩をしている人、これからビーチで飲み会なのか集まっている学生たちと、思っていたよりも人がいたけれど、それでも大した人数ではなかった。
適当な場所に布を敷いて座る。とりあえず夕日を一枚。
ツイッターで自慢するために、ビールを掲げてもう一枚。
おひとり様道楽を更新してしまった。
「突然思い立って海に行き」「ビーチでビール片手に夕日を眺める」
自転車を漕いで汗ばんだ体に海風とビールが気持ちいいな、と思ってしばらく堪能していたけれど、日が暮れたらどんどん肌寒くなってきたので、ビールを飲んだら早々に撤収しました。
昼間は暑くても夜は寒いね・・・
雲があって水平線に沈む夕日は見れなかったけど、満足。