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「サハラ砂漠でラクダにのらない?」という誘いがきたので、アフリカに行くことにした①

 産休中だった上司が1年ぶりに仕事復帰をして、1人で何かと決めるような事が多かった仕事も一段落し、なんだか気が抜けたので少し休みをとろうかなぁと思っていた矢先、

「サハラ砂漠でラクダのらない?月末あたり」

と友人から魅力的な誘いがきたのでふたつ返事で了承し、さっそく休みをとることにした。
  スケジュールを確認すると、月末はマズイような気がするが、月初のレポート終わったら休んでもいいのではないか。よし、航空券をとろう。

  友人は月末からもう出発してしまうので、途中から合流することにした。
  友人はポルトガル→モロッコ→ポルトガルの予定なので、モロッコから合流することに。航空券が往復で取れないのが辛いところだが、とりあえず目的は砂漠だ。歴史的な円安もあり、予算はどうにでもなれと言った気持ちであった。
  夏のボーナスが思ったより良かったので、使い切っても良いだろう。(?)

  ところで休暇なのだが、上司が産休から戻ってきたものの、上司に相談して決めるという感覚がなかったため定例会議にて突然「私、来月頭はサハラ砂漠でラクダにのるのでお休み頂きたいなと………」と告知をしてみた。
  社長は「いいね!」とのことだったので全てヨシ。長らく上司と一緒に働いていなかったので、上司に確認を取ることを忘れてしまったのだった。
  まぁ既に飛行機の手配は終わっていたので、どうしようもない所だ。
  ロシアを迂回しなければならないのでトランジットの待ち時間込で24時間のフライト。モロッコもポルトガルも日本から直行便はない。

  仕事を無理やり終わらせたら(終わらなかったが)、12日間の楽しい旅行が始まった。

  コロナ以前もラスベガスなど海外旅行には仕事休みつつ行っていたが、会社に感謝である。私以外こんなことしている社員はみかけないので、勝手に有給を有意義に使っているだけの気もするが、とにかく感謝。

  まずはトランジットのトルコまで8時間、これは寝て起きたら着いていた。22時出発である。
  朝5時にイスタンブールへ着くも、11時には搭乗開始なので外に出ても微妙だ。というかギリギリ出られない気がしたので大人しく空港内をブラブラすることに。

  空港といえば免税店だが、生憎の円安と飛行機代の高さのせいで金欠である。しかしエルメスでピコタン(人気のバック)を見つけて転売目的で買おうとしたがディスプレイオンリーとのこと。免税店でもエルメスは一見さんには売ってくれないのであった。
  ボッテガヴェネタのバカ高いカフェを横目にお土産屋さんを覗いてみる。可愛いタイルや目をモチーフにした魔よけのようなものが目立つ。私は旅先でポストカードを集めるのが趣味なのでとりあえず購入。いつかちゃんと観光したいものだ。

 イスタンブール空港のWiFiは専用の機器でパスワードを発行しなければならないようだった。パスポートを通す………前の人を見よう見まねでやったら無事完了。良かった。1時間無料、ケチである。

  私のWiFi事情はというと、ルーターをレンタルで海外でスマホどうする問題を解決する事にした。友人は3週間滞在だったので、海外SiMを購入していたが私は「なんだかよく分からない」という理由で日本でWiFiルーターをレンタルしたのだった。

  しかしこれがめちゃくちゃ安く、10日間で3500円だったのである。

  私の場合はモロッコとポルトガル(アフリカとヨーロッパ)で使いたかったので、どうしても世界周遊プランになる。しかし昨今の円安と海外SiM普及で超割引をしていたのか、保証はないがやたらと安く借りることが出来た。
  500MB/日 だったので我ながらお得だったと思う。心強いWiFiの力で、暇を潰した。

  お腹がすいたのでフードコートでハンバーガーセットを食べたのだが、15ユーロで何と3500円もしてしまった。
  泣けてくる空港価格。
  ターキッシュエアラインの機内食はあまり美味しくなかったので朝は寝過ごしていただかなかったのだが、少し後悔。


イスタンブール空港

  待ちくたびれたところで搭乗開始となり、ようやくアフリカへ。北アフリカのモロッコである。カサブランカが有名だが、今回はカサブランカへは立ち寄らずにマラケシュへ。

  カサブランカといえばハンフリーボガードの「君の瞳に乾杯」だが、今の人には通じるのだろうか。そもそも私の中ではカサブランカは有名だが、日本での知名度はもうそんなに無いのかもしれない。

  マラケシュはモロッコの第3都市あたりに大きい都市で歴史ある旧市街地(メディナ)が観光名所だ。
  スークという商店街が迷路のように連なっていて、蜘蛛巣のような迷宮である。客引きが酷いことでも有名。


マラケシュ空港


  ようやく到着したモロッコ、マラケシュは赤道に近く熱波が凄まじい。7月の日の入りは21時とずいぶんと遅くまで明るかった。これからずっと夜の遅い日常が続く。

 マラケシュ空港へつくと入国審査へ進み、その後荷物を受け取る。

  通貨であるモロッコディルハムは原則国外持ち出し禁止なので、空港で両替するしかない。なので、両替へ。と思いきやなんだか断られる。

  入国審査をでてすぐの両替所は並べと言われたのか、何か手続きが必要だったのか、とりあえずけんもほろろの冷たさだったので秒で諦めてクレジットカードでキャッシングしたのであった。
  何かマナー違反だったのなら申し訳ない事をしてしまったが、ATMは怒らないのでスムーズに出金。無事モロッコディルハムを手に入れ30ディルハムで乗れるシャトルバスへ乗って宿の近くまで出発である。
  

  



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