宝箱

小さな楽しい宝箱よ
私の幼い頃からある
開けば飛び出す
誰も知らない 溢れる光よ
小さな楽しい宝箱よ
何年かして 旅をした
学生もした 流行や 高き山
濁流に飲まれもした
溢れる光はまだあった
小さな楽しい宝箱よ
大人になり
開けるのが怖くなった
誰も知らないから
知られるのが怖くなった
大人になって 怪物や妖精を
話さなくなった
堅物になった
今すぐ書いて 思いをぶつけよう
笑い溢れる
不思議な宝箱よ
私のこだわりを
いま海の底に捨てよう

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