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「何をしている人か」、ではなく「何を考えている人」か。

職場で出会った友人と、3年ぶりくらに再会した。かれこれ7年くらいの付き合いになる。
友人は今では会社を辞め、国外で生活していることもあり、コロナでなかなか来日できずに久しぶりの再会となった。

彼女がチョイスしてくれた東京駅近くにある雰囲気のいいレストランでランチをしながら、ここ数年お互いの体験してきたことや今考えていること、将来やろうとしていることをとめどなく話した。
話題は尽きず、時間があっという間に過ぎていった。あんなに楽しい会話は久しぶりだった。

帰りの各駅停車の電車に揺られながら、どうしてあんなに楽しかったのかな・・・とぼんやり考えていた。

おそらく。私たちの話題の中心が、「何をしているか」ではなく、「何を考えているか」だったからだと思う。

もちろん、「何をしているか」についても話はした。現在就いている仕事、その仕事内容、家族の状況・・。

けれどそれ以上に「子供の頃の体験」や「何に自分が惹かれるのか、またその理由」だったり「これからのありたい姿」であったり。思考がとめどなく連鎖していくような会話は久しぶりで、時間を忘れて話すなんていつぶりだっただろう・・と思いながら帰路についた。

大人になればなるほど、自分が何が好きなのか、ましてやその好きの理由について思いを馳せるなんてことはどんどんしなくなる。さらにそれを他の人とシェアする機会なんてほぼゼロだ。

仕事のこと、家事のこと、小学校の準備やらお受験やら・・。思考はついつい現実的で、効率的な方に引っ張られていってしまう。
でも、やっぱり今の私は「自分自身が何を考えている人なのか」を知りたいと思っているということを、彼女に会って再認識した。


久しぶりに会った彼女は髪の毛を短く切り、ナチュラルメイクでさっぱりした感じで現れた。とっても彼女らしくて素敵だと思った。
彼女のネイルがとてもユニークで綺麗で、聞けば好きな風景の写真を2枚持参して、その写真の色彩を元にネイルを塗ってもらったのだと言っていた。

次に会う時、お互いどうなっているのかな。さらにお互い自分自身を今よりも深く知って、今より自分を好きになって再会できるといいと思った。





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