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国会中継を見てみた

平日にとった有給。用事は午前中にすべて終わって午後が空きになったので、サテ何をしましょう、TVでも見るかと番組表を眺めたら、国会中継をやっている。

もちろんわたしも有権者。人並みに政治に興味がある。個人的に問題に思っていることがあって好き勝手に文句言ったりすることだってあるけど、その割に議員さんが仕事しているところをきちんと見たことがない。

見たこともないのにTVやSNSでセンセーショナルに切り取られた部分だけで「なんだあの言い方」とか「許すまじ」とか思っているのだからだいぶ恥ずかしい。

国会中継も見ずしてあーだこーだ言うのはね…と思い、とりあえず最初の1時間だけでも見てみようとチャンネルを合わせた。

見たのは参議院の代表質問。総理に対して、各会派の代表者が質問するというもの。

気付きがいっぱいあったので、まとめてみようと思う。


すごい量質問するね?

ひとりの代表者がものすごい量質問し、総理の受けとめや答弁を求める。質問の時間一人につきだいたい20分。一問一答じゃなくて、その長い時間でまとめていくつか質問して、答える総理も長い時間でまとめて答える。内容が濃くてこってりしている。なんか思ってたんと違う(どう思ってた?)。

そりゃ眠くなるよね?

この会議の質疑、なんと3時間。代表者の質問→総理の答弁が複数回あり、間休憩一切なし。

登壇してるのが世界的エンターテイナーならいざ知らず、議員さんが穏やかに話しているだけ。よく居眠りしている議員さんの映像を見て「真面目に仕事しろ」って思ったりしたけど、この状態で眠らないって逆に無理だわゴメンナサイ。なんならわたしも中継中意識のない時間があったし(コラ)、坦々と話す声って眠くなっちゃうんだよね。自分が関心あることだったとしても、声が子守唄になっちゃうんよ。

休憩しないんですか?

たまたま見ただけだから他の会議は違うのかもしれないけど、この内容で3時間やって休憩なしってのは大変だと思った。すごく大事なことを話し合っているのに。

確かに一介のサラリーマンであるところのわたしも、昼休憩を除いてはびっちり数時間働いてはいるけど、ホントは1時間に数分くらいは必要でしょ?休憩ってさ。学校みたいに中休み取ろうよ。

今の日本がよくわかる

普段、自分の関心のあることしか見ないけど、この代表質問を見ると、自分が知らなかった問題もいろんなところにいっぱいあるんだって知ることができた。

いろんな立場や職業の中での問題、世界の中での日本の立ち位置。ジェンダーや夫婦別姓、103万の壁、物価の高騰というような、自分が普段関心を持っていることがらだけじゃなくて、薬価や災害、赤字ローカル線、訪問介護のことまで、ほんとうに様々なことが取り上げられていた。

与党と野党はいっつもケンカしているわけじゃない

ニュース映像では与党と野党の激しい論戦をよく見るけど、いっつもそうじゃないんだよ、とどこかの番組で語る議員さんを見た。だから、いつか国会中継を見たいと思っていた。

代表質問で答弁する総理の言葉に飛ぶヤジは思ったより少なかったし、問う側も答える側も相手の話を真摯に聞いて頷いている場面もたくさん見られた。

いいところは認め、間違ってると思うところは指摘する、とても健全な会議に思えた。少なくとも、自分の身近で行われている会議よりは…。

シナリオはあると知ってはいても…

代表質問は質問者が問う内容は事前に通告されている。つまりやんわりとシナリオがあって、突発的な質問はされないということ。答弁する側も予め話すことを準備できるってことだよね。

でも、いくら原稿が準備されているとは言え、皆さんあの淀みない話し方。とても尊敬する。わたしなんて緊張しいだからあの場ですらすら原稿を読むことはできないし、漢字の読み間違いしたりする議員さんを笑う資格もないんだわ。手で文字を書かなくなったから読む力も衰えてるし。

全部見らさった(北海道弁)

飽きてすぐチャンネル変えるかと思ってたけど結果全部見らさった。国会に持っていたイメージが偏見であったと自覚した。

眠そうにしている人は確かにいたけど、それを越える数、真面目に資料を読み込んだり、アンダーラインしてみたり、メモ書きする人もいた。自分は会議に出るとき、そこから何かを得ようと臨んで出るわけじゃなくて、面倒だ早く終われって念じていることがほとんどだから、やはり選ばれた議員さんたちは違うな、と感じた。

録画はしないけど再放送は見たいかも

国会中継は平日の昼間。土日祝が休みのサラリーマンは見る機会がない。朝仕事に行く前に「おっ、今日国会中継やっとるやんけ、録っとかな」とは思わないけど、再放送でやってたら見たいな、とは思った。いかに自分が穿ったモノの見方してるかよくわかったから、またチャンスがあれば違う会議も見たいな、と思った。

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