よいこはまねしないでね
※汚い、いや臭い話なので読むときはご注意を。あとまねしないでね。
生まれて初めて綿棒を買った。
今まで使う用事がなかったのだ。それがここにきてどうしても力を借りなきゃいけない事項が発生したのだ。
喉に膿栓が出来ていて、徐々に成長している。
少し前、喉に来るタイプの風邪をひいて、その後ずっと違和感があった。鏡で見てみると喉に白い小さな塊がハッキリ見えた。
あ、コレ膿栓だ。
コレが出来るのは実は初めてではない。去年だったか、やはり風邪をひいた後に出来て、うがいしてたら取れて口から飛び出てきて、たいへんびっくりしたのであった。
膿がたまって放置されたものだから当然臭いらしい。だから臭い玉という通り名さえついているのだ。ちょっと定義としては違うと思うんだけど、老廃物ってことで片付けても決して乱暴ではないと思う。つまり「大」と一緒。
老廃物がたまっているなら取り除いてすっきりしたいというのが人の性。よってこの白い塊が気になりだして止まらない。前回同様うがいで取れるかと思ったが、今回はなかなかしつこく、喉にへばりついたまま出てこない。舌の根っこで触るとざらざらする。
そこで綿棒だ。数本あれば充分だったけど、100本くらい入ったのしか売ってなかったのでそれを買った。これで白いのを突いてはがれやすくした上で、うがい攻撃を仕掛けて一気に勝利したいと思ったのだ。喉を傷つけたり腫らせたりする可能性があるのでやっちゃいけないらしいんだけどね。
帰宅後すぐに作業にとりかかる。あらかじめ言っておくが、わたしは喉の壁をつんつんしたことがない。もっと言うと、喉が敏感で、錠剤を飲むのが苦手だったりする。そんなわたしが綿棒を喉に突っ込んだらどうなるかと考えると恐ろしい。でも白いの取りたい。取って観察したい。勇気が出れば臭いも嗅いでみたい。
まずうがいをして、その程度では取れないことを確認してから綿棒を突っ込む。舌が邪魔になって見えない。異物の侵入に警戒したとみえて、上に上がってしまっている。それでも喉の奥の、おそらく白いのがあるであろうポイントに綿棒を進める。喉の壁に綿棒が当たる・・・。
ダメだ・・・怖い。そしてカンタンに取れない。
早くも心が折れて綿棒を放り投げる。だけど100本入りを買っておきながら一回であきらめるのはシャクだ。もう一度トライ。
うわ、オエッてなりそう。怖い!
なんとここで断念。綿棒はあと98本も残っているというのに。実にすっきりしない負け方である。だって怖いんだもん。
放置決定。うがいで取れるのを待つ。風邪の予防にもなっていいことだ。さらに育った膿栓が取れた時には報告しよう。(いらんわ)
【後日談】
この記事書いてから3日くらい経ったろうか・・・夜、ここ数日やっていた「うがい攻撃」をやってみると、今まであったはずの異物感がない。まさかと思って鏡で確かめると、ない。アイツがいない。最終的には直径3ミリくらいに成長していたあの膿栓が忽然と消えていた。
わたしの知らんうちにどこ行ったんじゃあボケエェ!
喉の壁はキレイになってた。白いのは少しも残ってない。わたしはヤツの全貌を見たいと切望していただけに、ホントは取れて喜ばしいことだけど、なんだかガッカリしてしまった。
ちなみに、膿栓というのは喉の壁に存在する小さなポケットに出来るんだそう。喉の壁の表面はつるんとしているものだと思ってただけにちょっとキモチワルイと思ってしまった。つるんとしたものの表面に無数の穴があるという状態がどうも苦手なのだ。
なんともつまらない報告になってしまって不本意だ。
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