【子育て】毎日口説いてくる
「ママ」
それはいつも唐突に発せられる。
真っ直ぐに私を見つめ
「ママ」
そして間を置いて言うのだ。
「好きだよ」
ある時は怒りながら。
「ねえママ、○○ちゃんのことどれくらい好き?
え、そんなにいっぱい好きなの?
ふうん。。
じゃあさ、○○ちゃんと結婚すればいいじゃん?
なんでパパと結婚したんだよ?
ねえ!
なんでなんだよ…?!」
そして目を逸らして言うのだ。
「○○ちゃんと…結婚できないじゃないか…
なんでパパと…(グスッ…グスッ)」
息子は、死について敏感でもある。
「ねえママ?
大好き。
だから、死なないで。お願い。
○○ちゃんとずっと一緒にいよう?」
そして神に祈る。
「神様、どうかママを死なせないでください。
ずっと○○ちゃんと一緒に生きさせてください」
逆に、死への恐怖と怒りが神に及ぶこともある。
「けどさ、なーんで神様は(人を)死なせるんだろうね?
なんでずっと生きさせないんだろうね?
もう! ○○ちゃんが神様をやっつける!
(人を)死なせるんだから!わるいから!」
4歳息子はあらゆる手段で私を口説いてくる。
バチェロレッテ2に出演しているマクファー(グイグイ押す系のバスケ選手)かなと思うくらいに甘く、真っ直ぐに。
「パパはさ?ほら、○○ちゃんに意地悪してくるから」(←早くご飯を食べるように言われただけ)
「あとママにさ、電気消して、とか言ってくるじゃん?」
ライバルであるパパを蹴落とすことも忘れない。
そう、私はそんな息子の熱い思いの上に、少なからずあぐらをかいていたのだ。
そんなある日、夏休み直前のことである。
息子がしょんぼりして言うのだ。
「りんかちゃんね、今日も幼稚園お休みだったんだよ」
そうなんだね、と答えながら、りんかちゃんが少し前から風邪をひいてることを説明する。
「大丈夫かな…。明日は来れるかな。
○○ちゃん、りんかちゃんとニャンニャンごっこできなくて寂しいんだ…」
ニャンニャンごっこ。
「○○ちゃん、りんかちゃんのこと好きだからさ」
りんかちゃんとは相思相愛の仲であり、親同士も公認のカップルである。
そっかあ、明日来れるといいね。
りんかちゃんのこと大好きだもんね。
と言うと息子がニコッと笑って答えたのだ。
「うん、りんかちゃんが1番好き!
ママはね、りんかちゃんの次に好きだよ!」
ママはね、りんかちゃんの次に好きだよ…?!
いやうそでしょ?
あんなに好き好き世界一好きって言っておきながら?
そんな急に順番変わる…?
…。
息子の突然の告白に動揺する私。
今までのあの甘い言葉は、いったいなんだったんだい……?!
「ママ、好きだよ」
その日、いつも通り寝る前のイチャイチャタイムが始まった。
でも今日は素直に受け取れない。
だって○○ちゃんはりんかちゃんの方が好きだもんね?
根に持ってるので意地悪に聞いてしまう。
すると息子は「しまった」という顔をして言ったのだ。
「…え?
ああ、あの、あれ?
クスッ!(わざとらしい笑い)
ジョーダンだよ!
ジョーダンに決まってるでしょーが!(作り笑い)
ママが1番に決まってるでしょー!(^^)
本当にりんかちゃんのことが1番だと思ったのー?笑笑
もうー、ママったらあー!」
…。
なんやこれは(突然の関西弁)。
もう完全に弄ばれてる。
「クスッ!」じゃないし。
でも
えー、ほんとうー?
じゃあいいけどー(なにが?)
なんて言いながらイチャイチャを思う存分堪能しておいたのだった。
だって、今しかこんなこと言ってもらえないから…。
甘い会話のやり取りをしてくれるのも期間限定だから…。
今この瞬間の真っ直ぐな愛を、思う存分楽しむのだ。
何年かして思春期にでもなったら、息子はこんなイチャイチャした日々を抹消したいと思うようになるだろう。
話しかけても鬱陶しそうにされたりするんだろう…。
想像しただけで生きる力を削がれるが、そうやって息子に見向きもされなくなった時も、たくさんの愛しい思い出があればそれを胸にやっていけるかもしれない。
そのために、今は心に蓄えるのだ。
息子がたくさん与えてくれる真っ直ぐな愛を…!!
なんにせよ、大きくなったらママは2番でいいから、彼女ができたら家に連れてきて欲しいなーと思っているところである。
※男の子ってママ大好きが強いと聞いてはいたが、うちの弟はこんな感じの愛情表現はしていなかった。
ただ単に息子がアモーレな感じなだけなのか。。
※けどさっき「もう、ずっとぎゅう(ハグ)しちゃう!」と言ったら「えー、ずっとぎゅうは退屈なんですけど」って言われた。
※全然関係ないけど息子が急に「明日海行こ!魚釣りたい!」と言い出したので、葉山の海に行ってきた。
釣りも海水浴も全て夫が担当。
息子と遊ぶときだけどっから体力出てくるんだろうというくらい大活躍していた。
(私は運転担当なので体力を温存していた)
というか葉山、近くてラク!
また来たい。
いただいたサポートは、子どもとのおやつ代にさせていただきます♪(私も食べます)