✏︎私を変えた国際ロマンス詐欺師その名はローゼン(?)
こんにちは。
maicoです。
年齢を理由にいつも行動にセーブをかけていた私が、
本気で『変わりたい!』と思い、動き始めた記録としてnotoを始めました。
(気が向いたら、自己紹介記事も読んでくださると嬉しいです。)
前回は自分自身を客観的に見た時にショックを受け、見た目も諦めない!計画を
実行し始めるきっかけとなった、
日本に住むネパール人に恋するカナダ在住のインド人カメラマンのシャーさん(長いな。)
についてお話ししました。
今日は、私が自分自身のライフスタイルを変えていきたい!と思うきっかけとなった、もう一人の人物について紹介したいと思います。
そう、それが本日のタイトルの人物、「ローゼン(?)」です。
ハテナがついているのは、しょうもない理由なのですが、またその件もそのうちお話しできればと思います。
✏︎翻訳ツールで無敵感
シャーさんとInstagramのDMでメッセージをやりとりしている時に、私は人生で初めて、iPhoneの翻訳アプリを使いました。
東京で初めてシャーさんに会った際に、彼は私が英語を話すことも聞くこともできないとわかり、手慣れた感じで翻訳アプリを出してくれました。
そこで初めて、私はiPhoneの翻訳アプリの存在を知り、感動したのであります。
翻訳アプリなんて、自分の人生で使う日が来ることを、私自身が全く考えもしませんでした。
そりゃぁもう、海外にお友達ができた嬉しさと、翻訳アプリを使って英語で会話する楽しさから、『ワールドワイドな私!』(語彙力のなさ。。。)ってなもんで、
いい気分になっていたことは言うまでもありません。
そのうち、シャーさんも翻訳アプリを使い、日本語に変換をしてメッセージをくれるようになりました。
ただ、翻訳アプリの日本語変換は時に、変な翻訳がなされることがあり、
その際は、英語で文章を送りなおしてもらい、本当に彼が話したかったことを推測していました。
そうやって英語を学ぶこともまた、私にとってはとても刺激的で、ワクワクした日々を過ごしていました。
✏︎自称オーストラリア人のローゼン(?)
私のInstagramでは日常の好きだなと思ったモノや風景の写真を投稿しており、ごく稀にDMにて写真の使用許可について連絡をいただくことがありました。
ただ、写真の技術も、マーケティングスキルやブランディングスキルもない私の投稿は、そもそも誰かの目にとまる機会がほぼありませんでした。
何かのテストが近いとかで、シャーさんとのメッセージも落ち着いていた頃、
Instagramで、見知らぬ人からの ”♡いいね” とDMの通知が届きました。
一枚の私の投稿写真に対して、
「ここはとても美しい!まるで桃源郷の絵巻のようです」
※投稿記事の写真がその写真です。笑
私はDMを消してしまったので、はっきりとは覚えていないのですが、
桃源郷みたいなことを書いていました。
ただ、その際は、写真を褒めてもらえたことが嬉しく、
「ありがとうございます、写真を見ていただいて嬉しいです。」
と返信をしました。
すると、すぐさまその人から、
「ここの場所はとても美しいです。場所は何といいますか?」
「私の名前は Rosen と言います。
3ヶ月後に日本に旅行に行く予定があり、ここの場所を是非案内して欲しいで す。」
文章がちょっと変なのは、翻訳アプリを使っているからなのだな、と。
そう!
そうなんです!
翻訳アプリなんです!
シャーさんとのメッセージのやり取りで学んだ
翻訳アプリで無敵感満載だった私は、
『外国の人いつでもウェルカム!!』
な状態で、Rosenからのメッセージに、
「もちろんいいですよ!私は英語が話せませんが、それでもよければ案内します。」
と答えたのでした。
✏︎ステージはInstagramからLineへ
私は普段より、テレビでニュースをあまり見ておらず、たまにみるネットニュースやラジオからの情報が私の知識の全てでした。
その為、国際ロマンス詐欺師というものがSNS上で横行していることなど、
まったく知りませんでした。
Rosenから
「私はオーストラリアに住んでいて、職場にはアジアから働きに来ている人が多く、彼らから、日本ではメッセージの交換にはLineを使うと聞いています。
Lineを交換しましょう。」
とメッセージがあり、
この時点で、普通の人であれば詐欺師なのだとすぐにわかるのでしょう。
ただ、
この時点で私はまっっっっっったくの無知で、
Lineに移行することの意味を深く考えていませんでした。
「わかりました。」
と言われるがまま、Lineを交換し、
ステージはLineへと移って行ったのでした。
✏︎ローゼンとの交流の日々
自称オーストラリア人のRosen(以下ローゼン)から、
まずは自分を知ってもらうため、自己紹介をします。
と、自己紹介文が送られてきました。
そこには整った顔立ちのアジア寄りの外国人男性の写真と、
テンプレート感満載の自己紹介が記載されていました。
私の名前はRosen Wilsonです。
オーストラリアのメルボルンでジュエリーショップを経営しています。
36歳 蟹座です。
蟹座の性格は温厚で人情味溢れていて〜・・・
『蟹座の特徴とか自己紹介に入れてくるのは何なのだろう。笑』
という感想と、
『マッチングアプリとかに登録してある文章とかなのかな?笑
みんなに送ってそうやな。』
と違和感を感じながらも、
『海外の人の挨拶はこんな感じなのかな。』
なんて能天気な印象のまま、私は彼との交流を始めたのです。
私は、英語の勉強にもなればと思い、ローゼンに、
m:「よければ英語でメッセージをくれませんか?」
と送りましたが、
R:「英語だと、ちゃんと変換がされないことがあるから、あなたが困るかもしれない。このまま日本語で送りますよ。」
と言われてしまい、まぁいいか、と私は深く考えませんでした。
そしてローゼンは毎日大体決まった時間にメッセージを送ってきました。
ローゼンのルーティン
朝:ランニングの後、朝食付きの写真を私に送る
午前中はお店に出る
午後は昼寝をする
夕方〜夜:仕事の残りを対応
夕食後は家で過ごす
メッセージのやり取りは日本時間でいう深夜1時まで続くことが多く、
オーストラリア時間では深夜2時。
午後の昼寝に関しては、深夜まで起きていて、数時間後には早朝ランニングを行なっているから、そりゃ眠いだろう。
それに経営者は時間の使い方が自由なのかな、
なんて思い、私は気にも留めていませんでした。
私は純粋にオーストラリアに友達ができたことが嬉しく、
オーストラリアのおすすめの場所や、有名な景色など、彼に色々質問をしました。
ただ、彼はメルボルンの景色を送ってくれるよりは、
自撮り風写真を毎日送ってきました。
この時点でおかしいことに気づかなければいけなかったです。
自撮り写真は夜に送られてくることが多いのですが、
予め撮って保存してある ”投稿用の写真” だと思うものばかりが送られてきました。
今現在の写真を送ってくれたことは一度もなく、
出かける前の自撮り写真で、髪型も何となく異なり、撮られた年代もどことなく違う雰囲気のものばかりでした。
しかし私は、
『めっちゃ自分好きな人やな』
『自撮り写真のストックすごいな』
『外国の人はみんな自分が好きなのかな。』※偏見ごめんなさい!!
と能天気な感想ばかりで、そんなに気にはしていませんでした。
メッセージのやり取りをし始めて1週間ほど経った頃、
彼は、私が独身かどうかを聞き、子供がいると知ると、
R:「どうして二人暮らしなの? 私でよければ話してください。」
と、私の家族構成を知り、その後は私の心情に寄り添うようなメッセージを
送ってくるようになりました。
そして数日後、
R:「子供の父親になってもいいです。」
R:「あなたがオーストラリアに来たら、まずは家に連れて帰って、ウェディングドレスを着せて父に紹介したい」
と、ローゼンが恋愛感情をちらつかせ始めたのです。
m:「ありがとう。笑」
と返しましたが、
リアルで会ったことのない人が、1週間しか経っていないのに結婚したいと言いはじめたことに私はようやく不信感を抱きはじめました。
それに、私は写真を撮ること、見ることが趣味なので、
ローゼンが毎朝送ってくれる食事の写真や、画質の荒いオーストラリアの風景写真などの何とも言えない違和感だけは、初めから気になって仕方ありませんでした。
✏︎さては・・・国際ロマンス詐欺師だな!?
いつも通り、メッセージのやり取りを続けていたある朝。
40度の数値が出た体温計の写真が送られてきました。
R:「熱が出たので、病院に行きます。」
R:「入院します。」
そこからしばらく連絡は来なくなり、
次の日の朝、何事もなかったかのように、
R:「朝のランニングを終えて、朝食を済ませたので、お店に向かいます。」
と連絡が入りました。
ん?
熱はどうした?
40度の熱があって入院してたのでは?
そして、写真を見直していて、
私はその写真がトリミングされたものだと気づきました。
ちょうどこの時、ラジオでもテレビでも国際ロマンス詐欺師にお金を騙し取られるニュースが立て続けに取り上げられていた時期(2024年2月頃)で、
ニュースを見ない私でさえも、知識として頭に入った頃でした。
私は、ローゼンと出会って2週間ほどかかって、詐欺師だと気づいたのです。
m:「あなたは今流行りの国際ロマンス詐欺師ですね!?」
そう彼に告げて、私はRosenのLineのアカウントをブロックしました。
今日は自称オーストラリア人の国際ロマンス詐欺師ローゼンとの出会いについて書きました。
私たちのメッセージの交流はこの後、3ヶ月ほど続きました。
なぜ彼が私が変わるきっかけとなったのかは、
また次で書きたいと思います。
詐欺師にはお気をつけください。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
✏︎・・・maico・・・✏︎