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おば子ちゃんの日記 1
おば子ちゃんは
わたしの真似をしたがる
化粧水について。
ハトムギの安い化粧水
わたしはこれを身体に水分補給として
塗り叩いて使用している
最近、その化粧水を洗面所に
置きっぱなしのままの状態に
なっているので
おば子ちゃんが顔を洗うときに
その化粧水がわたしのだと分かると
「ごめん、肌に潤いが欲しかったから
勝手に使ったの。これからも一緒に使っていい?」と聞いてきた
そんなおば子ちゃんに
どこか嫌悪感を抱いて
つい怒り口調で小言を言ってしまう
結局その化粧水はおば子にあげるのだけれど
わたしの中でおば子ちゃんは
気高い女性という印象が強いので
なんでわたしの使い差しを?
おば子ちゃんもっと
良い化粧品使ってるのに、、と。
なにかとわたしが使うものに
とても関心を抱く
そして、決まり文句のように
自分も使いたいと言う
そこにはこんな理由がある。
いつもわたしの肌が綺麗と
褒めてくれるおば子ちゃん
同じものを使用したら
自分も綺麗になれるかなという
おば子ちゃんの乙女心が垣間見えるのだ
そもそもね、
わたしとおば子ちゃんの肌質は違う
それでも、少しでも綺麗でありたいと
望むおば子ちゃん
あなたの望みはなるべく叶えてあげたい
だけど、つい小言を言ってしまいたくなるのは
許してね。