ラブタモリ 2
タモさんは優しい、という他愛ないけど心に残るエピソード。
「笑っていいとも」のコーナーで、食べ物が出てきて、みんなで試食することになった。
男性芸人が多かったからか、ひとつの食べ物をみんなで回し食べする感じ。その中にアイドルの女の子がいた。
さすがにうら若き乙女、言葉にこそしなかったが、彼女の顔は強ばっていた。見ている私も(うわ~、これはやだな)と思った。
なんでみんなでぐちゃぐちゃした食べ物喰わなあかんねん。キモ。おっさん多いし。
勿論、男性芸人たちも、人が口をつけたものを食べたいわけではなかったとは思う。
ただ、あの世界はマッチョだ。縦社会だ。そんなこと、おくびにも出さず、うまいうまいといって口をつけるのが正しくて、その習わしに従ったに決まっている。
躊躇しているアイドル女子に気づいたか、タモさん、なにも言わず、新しいフォーク(スプーンだったかもしれない)と取り皿を彼女に差し出してあげていた。
超紳士じゃない?
私のハートはズッキュン撃たれた。
この瞬間、心から安堵したであろう彼女の顔が忘れられない。
周りの女性にこの話をすると、みんなタモさんを賞賛する。
そうなんよ。
変態を自称してはいるが、本当はものすごく紳士なんよ。
世の男性には、こういう気遣いが出来る人であって欲しい。