これがないと価値がない人生
ごきげんよう。
婚活コーチのまいあ姉さんよ。
今日は、めちゃモテ男子の残念な事例をお伝えするわね。
◆32歳 年収500万 N氏のケース
N氏は、外見は小栗旬似で、明るく爽やかな、好青年を地で行くような人だったわ。
N氏の勤める会社で、アメリカ本社と日本支社のすれ違いが起きたときも、上司の許可を自分から取り、アメリカのCEOに直接交渉に行くような強者でもある彼が、
「いや~、僕、全然モテないんですよ~」
なんて言うのは、私には不思議でしかなかったの。
謙遜かと思ったけれど、話を聞いてみると、7年間彼女無し、土日は趣味の筋トレと自分磨きと部屋の掃除。
休み自体もあまりないようだったけど、それにしても女っ気のない生活。
彼は社会からの信用という観点から結婚したいとのことだったので、友達の紹介、アプリと、結婚相談所の3つのツールを使って出会いを探すことに取り組んでもらったわ。
すぐに興味を持ってくれる女性はあらわれた。
だけど、N氏はどの女性とも2回目のデートの後、何か違うと言って断ってしまうの。
なぜなのかしら…?
私は改めて、彼の生い立ちから聞いていったわ。
彼は、男2人兄弟の長男。
弟と比較されて、いつもお兄ちゃんはすごいと言われていた。
学校でも生徒会長など目立つ位置にいて、すごいのが当たり前だったので、当然モテていた。
彼女なんて作り放題な環境だったけど、実は彼は小学校からずっと同じ女性に片思いをしていたから、学生時代は彼女がいたことがなかった。
告白しないまま、その女性は大学卒業後すぐに別の男性と結婚。
社会人になって、なんとなく気の合う女性とお付き合いしてみたけど、やっぱり初恋の彼女と比較してしまって、ひどい別れ方をしてしまった。
私との会話の中でN氏は、
「もう傷つきたくないと思ってたかもしれない、
無意識に女性と心を見せ合うような深い関係を避けているのかもしれない」と言っていたわ。
ここで気になるのが、そんなにすごいN氏が、何故好きだった女性に告白できなかったのか。
それは、幼少期のお母さんとの関係の中で『すごい人であること』を期待されていると感じ、それに応え続けていたことの中に一因があると言えるわ。
N氏が、なぜ期待に応え続けていたかというと、
「すごい人でなかった時、自分は不要な人間になる。」
という恐れからなの。
「振られるという事は、すごい人でないことの証明になってしまう。
それは自分の存在意義の消滅につながることだと無意識で思っていたかもしれない。」
とN氏も言っていたわ。
子供は、親に不要だとされたら生きていけないと本能的に感じているので、4~5歳くらいまでに作った恐れは、死に直結するように感じられる恐れなの。
その恐れから逃れるために子供は戦略を生み出し、大人になったい今も、無意識にその戦略の中で生きている人がほとんどなのよね。
それからN氏は、女性と会話中に心がざわつくときは、ちょっと席を外して、深呼吸して、「すごい人でなくても、愛されてもいい」と3回唱えて、また女性のところに戻るという事をしてみたそうよ。
それから、そんなことをしていたことも笑って話せる女性に出会って、
いま、順調に交際が続いていて、結婚の話も出ているそうよ。
幼少期の親との関係の影響で、本当はモテているのに、モテないと言っている男性は意外と多いのよ。
あなたも、スマホから目を離して、よく周りを見回してみて。
あなたに好意を持っている女性と目が合うかもしれないわ。
生きる上で一番知っておいてほしいことは、
『あなたがあなたであることに価値がある』
という事よ。