無敵の電動歯ブラシ!!
「電動歯ブラシ使ってるんで!」
「電動ならちゃんと磨けますかね?」
「電動歯ブラシ使ってるのに…」
「メーカー変えよかな…」
患者様の磨き残しを見て
歯磨きについて指導すると、
大体こんなセリフをいただく。
そう、つまり、
電動だからよく磨ける!
磨き残し0!!
ということはないのだ。
無敵の電動歯ブラシ!!
は存在しない。笑
何なら、普通の歯ブラシで
ちゃんと磨けない人は、
電動歯ブラシを使っても
ちゃんと磨けないという残酷な真実。
何万人という患者様に出会った中で、
電動歯ブラシ(+フロス)だけで
キレイに磨けていた人は、
なんとたったの1人だけ💧
これならすごくオススメできるとか、
そういうものもあんまりない。笑
ヘッドの形状だけで言えば…
ちゃんと当てられるなら…
「ブラウン オーラルB」とかかな。
交換用ブラシが街中のドラッグストアでも
たくさん売られていて、
買いやすいという点も加味して。
歯科医院のクリーニングで使う
ブラシの形をもとに開発されているから、
丸いブラシなのだ。
さっきも言った通り、
何で磨くかより、どう磨くか。
だから、よほどでなければ、
機能満載の最上位モデルとかは
必要ない。笑
ブラッシング圧が強いと
知らせてくれる機能があるので、
それが搭載されているモデルなら
それで十分だと思う。
歯と歯ぐきの境目という、
一番歯ブラシを当てるべきところに
電動歯ブラシを当てるのは、
実はなかなか難しい。
もちろん、機械だから、
電動歯ブラシの毛が当たれば、
そこはよく磨ける。
当たれば。
だけど、ブラッシング圧は
強すぎてはいけない…難し過ぎる。笑
歯磨きって、
どこにどう汚れがあって、
毛先をこう当てたら取れる…
というのを把握して磨くのが大事。
少しばかり、考える力が必要なのだ。
だからなのか、頭のいい子どもは
歯磨きが上手だというデータもある。
そこから、実際に試しながら、
良い動かし方を身につけていく。
電動でもそれは変わらなくて、
毛先が歯と歯ぐきの境目に
当たっていることを感じながら
磨くと、よく磨けると思う。
歯科衛生士の資格を取りに
専門学校に入学すると、
早い段階で歯磨きの仕方や
その必要性を習う。
当時の私の感想は…
「そんな大事なことなら、
最低でも小学校から教えとけ」
だった💣
口の状態は、
将来の全身の健康に関わるし、
収入にも人間関係にも関わるのに。
大人になってから、
小一時間のクリーニングの時間に
教わるなんて無茶が過ぎる。笑
歯科衛生士側にも
患者様の心を掴んで正しく指導するという、
相当な力量が求められると思う。
オーラルBじゃなくても電動に頼るなら、
ブラッシング圧を知らせる機能
があるかどうかは、
必ずチェックしてもらいたい。
強い圧で歯ぐきが下がったら、
歯の根っこが露出してシミるし、
見た目も悪くなる。
そして、何より二度と戻らないからだ。
そんな私の夫はブラウンのオーラルBを
結婚前から愛用している🤣
むろん、
付き合ってすぐに指導を行った。笑
今はキレイに磨けているし、
見た目にも歯は白く、
好感度の高い口元だ。
だから、
本当に磨き方次第で変わるのだ。