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レジ袋が有料になったので脱プラについて考えてみる(2)

こんにちは。
レジ袋が有料化されたので、これを機にプラスチックの環境問題について考えています。
(1)では、プラスチック製品が紙製品に代替されている理由を考えました。その結果、プラスチック製のほうが環境への影響が長期的で深刻だとわかりました。
(2)では、何かに代替するのではなく、ゴミ自体を減らすという観点で脱プラの方法について考えていきます。

「脱プラ」について、レジ袋が有料になったことをきっかけに記事を書いていますが、そもそも皆さんレジ袋ってそんなに捨てなくないですか?
一人暮らしの私からするとレジ袋はゴミ出しにも使えるし、濡れたカッパを入れたりランニングの着替えを入れたり、ゴミとして出すことってめったにないんですよね。
もちろん、まったく無意味とは言いませんが、すでにマイバックはある程度浸透しており余分なレジ袋はもらわない人も多いだろう中、レジ袋の有料化だけでは影響は限定的だろうと思います。

せっかく、脱プラを目指すのであれば、効果的なものがいい。それでいて、コストがかからなくてお手軽なものってないだろうか?そう感じ、少し考えてみました。
結論からすると、そんなに都合の良いものは思いつかなかったですが、これは取り入れてほしい!というものをいくつかご紹介します。

まず、普段私がめちゃくちゃ捨てていると思うプラスチック製品ベスト3は、こちらです。
①お惣菜やコンビニ弁当の容器
②レトルトパウチやお菓子の袋
③レンチンするときや食品保存に使うラップ
消耗品の中でも、ダントツに消耗が激しいのが食べもの関係なので、プラスチックごみの8割くらいがこのジャンルだろうなと思います。

それでは順にみていきます。

①お惣菜、コンビニ弁当容器
私は大学生の時、お総菜屋さんでバイトをしていたのですが、そのとき「持参のお弁当箱に入れてもいいですか?」と聞いてくるお客さんがちらほらいました。
バイキング形式の量り売りのお店だったので、事前にお弁当箱の重量を測ってメモしておけば問題なく、お客さんは自由に自分のお弁当箱にお惣菜を詰めていました。
当時は、「自分で作ったお弁当みたいにしたいのかなー、見栄っ張りだなー」なんて思っていましたが、今考えるとこれってお弁当箱のごみを出さない、究極にエコな方法だったんですよね。
そういう人たちは大抵、「お箸はいらないです」と言う方々だったので、もしかしたら脱プラ超意識高い系(褒めてます)だったのかも。

この方法、お総菜屋さんは割と対応可能なのでは?と思うので、ぜひ取り入れていきたいなーと思います。それで、”容器持参の方は〇円引き”とかしてくれると嬉しい。

もう一つ、私の大学生協では、容器の内側にシートが貼ってある二重構造になっているお弁当を売っていました。食べ終わった後、ご飯が乗っていた汚れている部分はシートをはがせばきれいに取れ、残りの容器部分を回収して再利用するというシステムでした。
この容器、シートをするんと剥がすのがとても気持ちいいのでリサイクルしたくなるし、ゴミも劇的に減らせるシステムで面白いなと思っていたのですが、大学以降なかなかお目にかかりません。
普通の容器と比べてそれなりにコストはかかるのかなと思いますが、1食400円のお弁当に取り入れられてたくらいなので、お弁当屋さん、検討してみてはいかがでしょうか?

②レトルトパウチやお菓子の袋
こちらはもう、メーカーさん頑張って!というしかない。
保存性や気密性、安全性が第一ですが、エコ素材というのもキーワードになりつつあるので、包装にもこだわった商品を意識して購入したいですね。
加えて私たちにできることといえば、プリンやヨーグルトの容器などきちんと洗って乾かして、分別して出すといったところでしょうか?
面倒だと思うかは人それぞれかと思いますが、私はゴミ箱から異臭が漂うよりはちゃんと洗いたい派です。

それから、私がオーストラリアのスーパーで見たのは、シリアルの量り売りです。巨大なコーヒーのサイフォン筒みたいなものに種類ごとにシリアルが入っていて、お客さんが自分の家から持ってきた容器に好きな配合でシリアルを入れられるという仕組みです。
フルーツグラノーラ大好きだけど、ドライマンゴーはいらない、イチゴを増やしてほしい私からすると、ぜひ日本でも取り入れていただきたい。
シリアルは文化的にも、また高温多湿な日本では難しいとしても、野菜や果物の包装は過剰なこともあるので、少しずつ変わっていってほしいですね。

③レンチンするときや食品保存に使うラップ
こちらは「洗えて再利用できるシリコンラップ」というのが市販されています。大小6種類くらいのセットで1000~2000円くらい。
私も最近取り入れてみたのですが、なかなかいい感じです。
特によかったのは、レンジで煮物やスープを温めたとき、ラップだとしぼんでべたっと張り付いてしまうところが、シリコンのおかげかそこまで変形しないので、張り付かないところです。(商品レビューになってる、、、笑)
普段ラップをするまでもない、缶ジュースの飲みかけとかも罪悪感なく蓋ができるのでお勧めです。
ラップ10数本分の値段はしますし、長ーく使わないと、結局プラゴミになる可能性はありますが、汚れも付きにくく落ちやすいので、長く使っていきたいと思っています。

長くなりましたが、脱プラに向けてできることをいくつか紹介しました。
脱プラについては、ほかにもこんなところでプラスチックが使われている!といったこともあり、もっと徹底的にやるべきという流れもありますが、まずは身近なところから取り組んでいきたいなと思います。
意識を変えるだけで、変えられるものは結構多いなと感じたので、皆さんも自分なりのエコに励んでみてはいかがでしょうか?