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「友だち」を「リファラル採用」できる? ~Middle Career Revolutionトーク & LinkedInからの1コマ~

先日、ミドル世代の仲間同士でトーク会した日のこと、そして自分がその後も気になって考えたり、経験とつながったことを振り返ってみます。最近は、ひとり復習が趣味のようになってきました。今いろいろな方法にトライしています。(その中身はまた別機会に。)

12月の週末(日本時間のお昼間)に、日本とアメリカでミドル世代の私たちがオンラインで話したのは、「大人になってからの、友だち作りについて(仮)」。これは今まで以上に正解がないテーマでした。だからこそ、後でひとり時間にも緩く継続的に考えてみたい内容だったのかも。

ミドル世代が出会うことが多い一言?

この日、最近とある企業の人事部門の方から、
「大人になってから閉じた世界にこもりがちになり、「友だち」という存在を作りにくくなった」という声を聞いた、いうメンバーからの共有からトークが始まりました。

3時間 (10)

インプットもアウトプットも選択肢が多様になる中で、価値観がズレてしまいやすい時代、そういう前提で出たいくつかの話題の中でも、
「友だちと一緒にビジネスが出来るか?」という問いが、とても興味深かったと感じています。

これは一緒にビジネスを立ち上げるとか、協業するなどの事業主としての活動に限った発想ではなく、最近では「リファラル採用」という選択肢もミドル世代になった私たちには、投げかけられる機会の多いシーンかもしれません。

「〇〇の友だちに、誰かイイ人いない?」

などの一言から始まるこの検討は、私も言われた経験があるものの、実際の採用まで実現したことがなく、具体的な行動に移すには意外と難しいかも、と感じています。

一方で、経験年数や想像力の変化から、自分のアイデアや選択が実現する可能性が高まってくることも感じるからこそ、「この人となら素敵な仕事ができるかも!?」という機会を増やしていけたら、と思う気持ちも高まっています。

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そしてもう1つの関係の形が、友だちが展開しているビジネスのユーザーになるという体験。

この場合も、「この人柄を信頼しているから、自分のことも理解してくれていると感じるから」「展開している事業・商品を購入したい。ユーザーとしての体験を継続したい」という気持ちでいられたら、仮にその事業に過渡期や変革期が訪れたとしても、関係をまた新しい形で続けていけるのではないかと思います。

信頼する友だちが起点となって起こすアクションを、自分からも紹介していけることは、とても幸せなこと。そんな風に、最近よく感じるようになりました。

その人柄を信じるということ

上記のように「友だちを紹介できる自分」という在り方も含めて考えた時に、どんな時間やコミュニケーションがあると良いのだろう?と考えました。

私たち大人の友だちづくりに一番必要なこと、
それは自己開示することをお互いが大切にできているかと感じています。

と書いたものの、軽く読み流してしまいそうな「お互いが大切に」という部分を自分なりに掘り下げてみます。

【自己開示する側は・・・】
・嘘や隠していることがないか 
・相手に伝わるように配慮しているか 
・相手を信頼して伝えられているか 
【聴く側は・・・】
・伝えてもらう前提となる情報を共有できているか 
・分からない部分を確認できるか 
・相手の背景まで想像する力が働いているか 

少し書き出してみただけでも、近況報告や認識のすり合わせなど、立場が違ってもお互いに意識したいポイントがあることに気付きます。
どちらか一方的であってはいけない。

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自己開示が大切だと分かった時に、グループトークで盛り上がったのが、「スキなことの解像度を上げること」でした。
更に目安として、スキなことを3つ(それ以上でもOK)伝えることができれば、お互いの存在から想起できるものや、実現できること、コラボレーションしていけるものが、より具体的になっていくのではないか!
この点には、これまでのトーク経緯からも納得感があり、思考ヒントを掴んだ時間でした。

そこに居てくれてよかった

少し話が脱線しますが、この振り返りを書きながら直近自分が体験した1つの例に触れてみようと思います。
先日一緒にお話をした、LinkedInクリエイターの岡実さんとの時間でのことです。

岡さんは長年日本企業にお勤めであり、社会人としても大ベテランの方です。岡さんとはクリエイター同士としてのご縁はもちろんのこと、私がアルムナイ期間を経て、古巣に戻りたいと決めた自分の気持ちがある今、業界も年齢も違っても、お話する時間を頂きたい方のおひとりでした。

長い期間1つの企業に身を置くことについての、さまざまな気持ちをお話しつつ、お聞きできた1つの言葉が今でもとても心に残っています。

そこに居てくれて良かったと思える存在になること

岡さんご自身も、長年の企業勤めの中で葛藤する時も、活躍する仲間の方々から刺激を得る時もお有りになって、その仲間の姿を見ておられる上での言葉です。ご自身もそうありたいと言われる言葉にも、まだまだ道を歩んでおられる途中なのだと気付かせても頂けました。

その歩みと並行しての、ご経験からの嘘偽りのない発信は、世代の違う私たちにとって、何か手応えのようなものを感じる、とても心強いものだと思います。そして所属している領域に囚われず、広く遠い場所まで関わり合い、時間を重ねる気持ちを持ち続けていきたい。そう感じられる言葉でもありました。

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そして自分も相手もキャリアを積み重ねていく上で、その人柄への信頼をもてるからこそ、「そこに居てくれてよかった」と思える関係であることも、今後も友だちと共に良い関係を築いていく為に意識していきたい点です。

私はこういう事がしたい、と気付く

今回は初めて、違う機会を掛け合わせて振り返りをしてみました。
・ある日のキャリアグループで話題にしたこと
・同じころに別の場所で触れた、心に響く言葉

(どうなるか分からず書いていましたが、)いま思うのが、「掛け合わせることで、つながりが見えて、ユニークな学びや思考の機会にすることが出来た!」という点です。

マイペースながら理由を考えてみると・・・
オンライン上で越境しながら、それぞれ違った場所に行き
時間や言葉を交わす中で、新しさや懐かしさを楽しめたから

というシンプルなものでした。

それぞれの場所や時間に、特有の温かさや手触りがある。そして「手触りを感じる」という度合いも人それぞれで、明確なボーダーラインが均一にある訳ではない。年齢も環境も、文化や背景が違えば、全く違うものになると思います。私はその違いを楽しんだり、今までなかった可能性を感じられる人でありたいです。

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ミドル世代のメンバーで、あの日に話したことは、これからの時間や場所を共有していきたい「小さなコミュニティの未来像」に通じていくのかもしれない。(もちろん、通じないかもしれないけど…笑)

これから行ってみる場所に、自分が一員として楽しめる未来があれば幸せだな、と感じています。