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偶には神様の話をしようか 〜日常編 ケの日〜
学生時代から神社でかれこれ10年くらい巫女さんをやってまして、何ですが
あまり此処では絡ませてしっかり書いてなかったので今日はまったりそんな話をしましょう。
みなさんにとってかみさまはどんな存在ですか?
お正月行くもの?
七五三とか、お祭りとか、結婚式とか。
なんだか人生の変わり目に居がち?
神域は、昔から人々の生活と共にあります。
ハレの日、なんて表現がありますね。
その時着るのが、晴れ着。
いわゆるお祝い事やお祭り、こんな催し物があるのは非日常の特別な日を指していて、神様に守っていただいていることを感謝しておめでたいことで喜んで貰ったり祝ってもらったりします。
鈴を鳴らすのもですが、神様は音や人々が楽しそうにしていることが好きです(天岩戸とかもそうですね)
普段は?
ハレの反対はケ、と言いますが、いわゆるフツーの日です。
この日も別に神社はやっているし、神様は在しましている。
だれかにとっては、特別な日かもしれない。
このケがあるからハレがあって、どちらも無いと成り立たないし引き立たない。
ハレの日のことってニュースになりやすいしみなさんよく読むだろうから、此処では敢えてその逆。
そんな、なんでもない日は例えば神社で何をしてるかを書いてみよう…
いつも通りに、朝境内をお掃除して
いつも通りに、お参りして
いつも通りに、授与品を出して
いつも通りに、ご祈祷をしてお茶を出して
たまに結婚式があったり、
神葬祭があったり、
人形やお守り祓いをしたり、
紙垂を折ったりお札を作ったり祝詞を書いたり授与品の補充をしたり。
そうして夕方にまたお掃除をして片して金庫閉めて。
ありがとうございましたとお参りして帰ります。
皆さんの日常と似てますか?
毎日お掃除するのは、やはり神様に気持ちよく過ごしてもらいたいというのがありますが
きっと、皆さんのお家も似たような想いで過ごしやすく工夫されていることでしょう。
普段のうちに、地鎮祭やお祭りに使うものお札やお守りの準備や補充をしたりするのも実は楽しいもので、たくさんの玉串に紙垂をつけるのとかも
木札に木の印を捺すのとか(真っ直ぐじゃ無いとNG)地味に緊張感もありますね。
特に木札に木の印は地味に大変です。
ゴム印ではないので、少しでも斜めだったり力が不均等だと掠れるし、ずっと置いておくと染みるし、文字が見えないものや曲がったものはお札に出来ません。
木に対して印は真っ直ぐにするために正面真上に立ち、朱肉をつけ、手をまっすぐ下ろして四方に均等に力をかけていきます。
…聞いてるだけで、息を思わず止めちゃいますね。間違ったら廃棄ですし乾く前に触れたら伸びるしでずっと気が抜けない作業ですが、皆様が神棚にお祀りされるものですから丁寧に大切に行います。授与品に印を入れることもあります。
目立たないけど、こんな準備が
慌ただしいお正月や七五三の準備にもなったりするので、ひとつひとつ丁寧に積み重ねているのってとても大切だなと思います。
お守りが完全に無くなる前に出してきてご祈祷に出したりだとか。昆布発注したりだとか。
ただわりかしね、こういう普段のことってあまりまとめられてなかったりしたので、マネジメント観点での工夫もしていました。
注意とかメモを書いてはその辺に貼ったりしていたかな。
会社なら印刷した紙を貼るでしょうけど、
紙に筆で書いてパウチしてセロテープや画鋲で壁に貼ってましたね。
水で濡れない長持ちの工夫!w
このローカルな感じも好きだったなあ、
そんな感じで仕事の流れなんかも紙の裏に手書きで書いていたという、まぁそれでも仕組み化。笑
では今日はこの辺で。