「苦虫を噛み潰したような顔」をフランス語で
長い間フランス語の勉強をしていても、時々どうしても言葉にできず悩む時があって、例えば最近、フランス人の友人との会話中につまずいたのは「苦虫を噛み潰したような顔」。
普段、日本語からフランス語に訳しながら話すことは無いのだけど、この表現は言い得て妙というか、言葉通り、私が伝えたい感情を完璧に表していて、それを他の言い方では(日本語であっても)とても伝えられないと思い、数秒のあいだ悩んで私が頼ることにしたのは、友人の想像力。
「はい、目をゆっくり閉じて想像してみて。
口の隙間から、いかにも苦そうな小さな虫が入ってきて、あなたはそれをうっかり噛み潰してしまいます。
口の中にじわーっと広がっていく強い苦さと気持ち悪さ。
ほら、顔に思わずシワがよるでしょ。」
唖然とした顔で私を見ていた友人は一言「いや、めちゃめちゃ気持ち悪いんだけど!」
「苦虫を噛み潰したような」気持ち悪さは伝わったから成功と言えるかもしれないけど、もうちょっとスマートに伝えられたかも、と思ったエピソード。
でもこれは逆の場合もよくあって、フランス語のこの表現でしかニュアンスが出せないと、もどかしく感じることも多く、これは外国語を話す時のあるあるなのか、それとも私の勉強が足りないのか、、、外国語を使う他の人たちはこんな時、どんなふうに対応しているのかなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?