苦しみの種類

大抵、人間には明確な理由があって悲しんだり落ち込んだりする。その場合は周りにいる人たちもどう言う因果関係で落ち込んでるか分かるから励ましやすい。分かりやすい理由と大衆が共感する内容で悲しむときは同情心が得られやすいと言うことである。

しかし、明らかに落ち込むとされるような外部的要因がない場合は、同情心を得るのが難しい。殆どの人は大したことないと思う内容であるかもしれないが、一部の人には落ち込む内容であることがある。正確には内容自体に落ち込むのではなく、内容から自分の無様な様子を思い返し落ち込むのである。なぜ私はこんな過ちを犯したのか、この程度も出来ぬ私は誰かに必要とされるのか、私が消えたとして悲しむ人はいるのだろうか、このような負のループを脳内で繰り返す。

この時現実では、なんとも思わない人が殆どの為、自分の苦しみに気づいてくれる人は皆無である。苦しんでいるのは自分の脳内だけなのである。

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