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11/15実験会の内容について

この間の実験会の内容について、ちゃんと触れていないのでは?と思ったので、振り返りとアウトプットの練習もかねてnoteに書いていきます。

研究項目「シューベルトの曲と調性の関係性を深める」

曲リスト
・Heidenröslein【ニ長調:原調はト長調】
・Fruhlingsglaube【変イ長調:原調は変ロ長調】
・Lachen und Weinen【変イ長調】
・Auf dem Wasser zu singen【変イ短調、変イ長調】
・即興曲 変ホ長調 Op.90-2(ピアノソロ)
・Die Forelle【変ニ長調】
・Du bist die Ruh【変ホ長調】
・Schäfers Klagelied【ハ短調】
・Gretchen am Spinnrade【ニ短調】

結論としては、
「明確に調性にはそれぞれの性格、特徴があり、歌唱の際にはその雰囲気を理解して発声や歌い方を沿わせる事が大事」
でした。

調性に関しては、「明らかに同じ曲でも調性を変えると雰囲気が変わる」と音大時代からずっと思っていて、
図書館でそういった内容の本を見たら、すでに同じような研究をしている音楽研究の本があったりして、
「これを体感・理解しながら演奏してみたらどんな風になるんだろう!」
と気になっていました。


今回の実験会までに、
上記の曲の【調性、和声の進行】を調べながら、その雰囲気・色味などを書き出していった結果、明らかに歌詞の内容と調性の流れが沿っていて、
まじシューベルトすごすぎやばいってなりました。


ピアニストさんに内容を共有した際、
「Frühlingsglaube」の曲を使用して、
今回歌った変イ長調から、原調の変ロ長調にその場で変更して少し歌った瞬間、2人であまりの変化に感動しました。

変イ長調は「大人っぽい高貴な雰囲気」なので、
少しうっとりした重さのある雰囲気で歌ってしまいがちなのですが、
変ロ長調にした瞬間、途端にキラキラした雰囲気に変わって、軽やかな空気感が出て面白かったです。

つまり、演奏の際に調性を変える場合、原調のような軽やかな歌い方にする事が演奏する側として大切でもあると感じました。

その上で、変イ長調の方が私の声質にも合っていたので今回は変イ長調で歌ったのですが、
その後「ト長調の方が曲の雰囲気により合っていたのでは?ただそうすると男性的すぎるのかな?」とかまだまだ深めれそうなので、
今後もこの曲を繰り返し実験会で演奏しながら、演奏していこうと思います。

また、ピアニストさんにお願いして、
変イ長調と変ロ長調でそれぞれ演奏した比較動画を作ろうとも思っています。
制作したら、noteで公開していく予定です。


そんな感じで全ての曲の調性や雰囲気に関してピアニストさんと共有しながら演奏を行ったので、
同じ景色の中で演奏できることができてとても良かったです。

しかもそれでもまだ雰囲気が揃っていない部分もあったりして、
そこをどう一体感を出していくかも今後の深めていく部分でもあるなぁと思います。

次回のシューマンでは、
リズムの揺らぎ・うねりや、和声の進行に関して深めていこうと思っています。

今回使用したプログラムとAIイラスト(絵画)たち

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