鍵とトイレと安心安全の世界
驚くべき事件発生。
誰も興味ないだろうが、自分の事件簿として記しておくことにする。
鍵がトイレに流れていってしまった!!
そんなことある???!!!!
いやいや、スマホ落とすとか、まあまあ聞くよね。
私の場合、トイレを流しているその最中に、リュックを背負おうとするその直前に、ポケットに手を突っ込んだ。
なんで手を突っ込んだんだっけ?
もう今や覚えてない。
その手をポケットから出したその時、ポケットの中の鍵一式が滑り落ちた。
えーーーー!!!!!
何なに????
チャリンという音と共にトイレの流れの中にジャブジャブーっと。
跡形もなく。
どうする??どうする??どうする?????
もう跡形もないの。
トイレは綺麗な状態にリセットされている。
そこは蔦屋書店。
途方に暮れつつ、スタッフのいる受付へ行き、事の次第を説明した。
トイレに関しては清掃関連の管轄になる模様で、清掃スタッフの方を呼んで下さった。
いらしたスタッフの叔母さまに説明しつつ、現場へ。
もう一度流してもちゃんと流れるので、詰まりは起きてない。
これはある意味、幸いのような。
ご迷惑はかけてない。
そうなると大分奥まで流れてしまっているのだろうとのこと。
業者を呼んで、上部を外してチェックすることになるとのこと。
ここで、いや待てよと。
これ取り戻して嬉しい????
取り戻して使える????
とりあえず、お詫びとお礼を伝え、名前と連絡先を残し、その場は離れた。
キーホルダーについた鍵一式。
それには自宅の鍵、実家の鍵、自転車の鍵がついていた。
幸い、その時私は夫と一緒だった。
家には入れる。
帰れば、合鍵もあるので、とりあえずは凌げる。
実家も差し迫った問題はない。
目下の問題は自転車の鍵。
現場には自転車で来ていた。
夫のいる場所に戻り、どうするか思案会議。
この場合何ができる??
自転車の合鍵が家にあった記憶はない。
圧倒的にある確率は低い。
ちなみに自転車の鍵はワイヤーロックタイプ。
鍵を無くした場合はこのワイヤー切るしかないよね。で、どうやって??
近くに自転車屋さんがちょうどあるから、そこで切ってもらえるのか聞いてみよう。
夫と私は同じ色違い自転車で同じ鍵をつけていた。
夫の自転車を持っていき、事の次第をまた説明。
スタッフの方曰く、防犯登録の証明書を提示してもらえれば対応できるとのこと。
証明書????
そんなものないよね。
そんなのあったんだ。。。
さすがに盗難の可能性等もあるので、本人のものか確認できない限りは、店舗では対応できないとのこと。
それは納得。
とすると、自分たちでカットするしか方法はないようだ。
ホームセンターなどで売ってるニッパーで、割と簡単にカットできるという。
夫はダメ元で一旦家に帰って、合鍵を見てくるという。
やっぱり無ければ、ニッパーでカットしようと。
私は現場で待機。
あまりのこの事態、私は笑うしかない。
こんなことあるーーー????
とその間に、こうして記録でもしておこうかなーとnoteを書き始めたわけである。
その後、家にはやはり合鍵はなく、夫は家から使えそうな工具を持って戻ってきた。
が、それではワイヤーは切れず、今度は近くのドンキへ。
ワイヤーカット用のニッパーと新しい鍵を買ってきてくれた。
こうして無事ワイヤーカットし、とりあえずは一件落着。
後は自宅と実家の合鍵を作れば、原状回復出来そうだ。
それにしてもなんてこったな事件だった。
私の中ではあることが流れる。
何てこったな事件も何かが象徴される。
大切と思っていたものは呆気なく流れてしまった。
目の前にいる夫は親身に助けてくれて、何でもない当たり前の世界が案外すぐに取り戻された。
私の安心安全の世界は簡単には壊れない。
そしてずっと前から目の前にちゃんとある。
ここはあなたの大切な世界。
今が、ここが、ずっと前から。
そう教えられたような。
強いメッセージを受け取ったような。