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晴ればつかりが正義だらうか
中也っぽくなってしまった。好きな天気は「晴れ」と答えたほうがなんとなくいいような気がする。なぜだろう。
実際に晴れは好き。晴れ、曇り、雨、の3つが大まかな分類だとして、曇りはあまり好きじゃない。見た目がちょっとどんよりしているし、良い日も悪い日もちょっとマイナスになっちゃう。曇りだから良いことったって、むかしは紫外線がないから曇りラヴ……なんて思っていたらとんだ勘違いで、曇りだろうが晴れだろうが紫外線はビンビンと肌を攻撃してくるらしい。こわすぎません? 良いこと、あまり思いつかない。夏はまぶしくない……とかかな……。
晴れていたらうれしいなあ、と思うのは、外を歩かなきゃいけないとき、自転車に乗るとき、遊びに行く用事があるとき、旅行に行くとき、洗濯物を干すとき……、とまあ人生の大半を占めているわけだけれど、雨天でいやなイベントがなくなるなら雨を念じ続けるシーンはいくらでもある。学校の体育の日とか、小学生のころの夏休み強制ラジオ体操とか、お花の水やり当番とか。レベルが低いといわれても、そのときはそのときで必死だったのだ。
ただ、そういう役目を抜きにしても、雨の日も好き。そりゃあ駅の床とか電車の中がべちゃべちゃしたり、パン屋さんのパンを我が子のように守り抜いた結果じぶんが濡れまくったり、傘を横持ちする人から謎の攻撃を受けたり、まず傘を忘れていたり、いろいろと負の要素はあるが、そういう実際的な影響はおいておきたい。
雨の音にはいろいろな響き方がある。ざあざあと大粒で降りしきるものから、わたしにだけ粒が当たるのに連れの人には全く当たらない怪奇現象的小雨のほぼ無音まで。そのなかでは、夜の、ぴたぴたとつづくおとなしい雨垂れが好き。雨をふくんだ空気がしっとりとして、雨が世界に侵入してくるちょっとあやしい感じもいい。眠る前のやわらかに雨の音、落ち着くのですよね~。
あと雨って降り始めがおもしろい。地面をみていると、ひとつぶ、ふたつぶ、みつbざあああああ! みたいな唐突さ。人間が傘を差そうときめてから実際に差すまでに多少は濡らしてやるという気概を感じる。雨の。雨の……?
晴耕雨読というように、(晴れようがなんだろうが運動はしないが)雨の日の読書もなんだか心地よい。さすがに雷どんがらがっしゃんデーはちょっと怖いし、おへそを隠したり隠さなかったりでいそがしいけれど、ある程度の強さだったら。部屋の明度がちょっと下がるのも個人的には落ち着くなあ。
すごく雨のことをもちあげてしまったが、晴れも雨も良さがあって、インドア派には雨も歓迎なんだぜというお話でした。でもパンを買いに行くときはぜったい晴れがいいです。パンが湿気るから、湿気はパンの大敵だから(殺気)
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— 石村まい (@mai_tanka) February 23, 2024
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