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城崎温泉旅行③

続きです。

旅館のチェックアウト後、外湯めぐり開始。
いまにも雨が降りそう……と思っていたら、降っていた。なんなら霙のような。やはり気温が低い。

一の湯

外湯のなかでも大きめの一の湯へ。
洞窟風呂という、天然の岩を削ってつくられた半露天風呂が名物。
いま調べながら書いているのだが、岩を削ったとは知らなかった。まさに岩壁がせり立っていて、ごつごつした感じ。
内風呂もあるので、両方に浸かり。わりとゆったりしてから出る。

一の湯は館内がかなり広く、休憩スペースもひろびろとしていた。
やっぱり温泉だから!と、あの瓶入りの珈琲牛乳を飲む。染み渡る。

地蔵湯

一の湯の休憩スペースでかなりぐだぐだしてから、最後の外湯へ。
湯めぐりとはいえ、一日に二、三箇所がちょうどいいのではないだろうか。
普段は一度だけなのに、なぜ一日に何度も着替えを繰り返しているのだろう、とすこし不思議な気持ちになる。

地蔵湯は大きめの内湯のみ。端っこのほうにジャグジー的な噴出孔が並んでいたので、ここぞとばかりに腰に当ててみる。効いているのかわからないが、食べすぎの身体に鞭を打っている感じが非常にいい。
またも休憩スペースがしっかりしたところだったので、しばらくぐだぐだする。なんかもう帰るような雰囲気が漂っているが、まだ遊びます。

雨が降っていてめちゃくちゃ寒い。しかし旅先のパン屋は外せない。
人気のところがあったのでのぞいてみる。
ケールのキッシュ、クロワッサン、どデカいカンパーニュ。隣から「大きいよ」と目で訴えられていたが、どうせあなたも食べるのですから気にしない。
紙袋にパンを入れて、そのうえからエコバックを掛けることで防水対策。

荷物をわさわささせながら、城崎文芸館へ。
志賀直哉『城の崎にて』はもちろんのこと、城崎を舞台にした文学作品がずらっと展示されていて面白かった。
今まで近代文学にあまり触れてこなかったのがもったいないような気がする。
斎藤茂吉『白桃』が置いてあった。

展示室

城崎には至るところに俳句ポスト的な箱が置いてあって、俳句か短歌を応募できる用紙が入っている。
せっかくだから投稿したかったのだが、筆記具がないので書けず。
文芸館こそあるかしら!と思ったら、館内にはなく、雨の降りしきる入口付近の箱に、湿気た応募用紙があるのみだった。
旅先でも筆記具を持ち歩くのって、常識なんだろうか……と、応募できなかった自分をやや責める。

但馬牛まんと蟹まん

そろそろお腹が空いてきたので食べ歩き。
但馬牛まん、名前からしてわかるけれど、おいしかった。
蟹まんは…………。旅館で蟹を食べたので、大丈夫です。

電車までまだ時間もあるので、お土産屋さんや酒屋さんを物色する。「香住鶴」おすすめラベルを買う。
雨が強まってきて、寒すぎてもうどうしようもない。
ふらっと見つけたカフェに入ったら、大当たりだった。

プリン、バナナとコーヒークリームのケーキ

ジャズ喫茶。内装がとにかくおしゃれで最高だった。あたたかみのある木のテーブル。
プリンを一口もらったらとにかく絶品。喫茶店のかためのプリン、好き。
最後の一口をずっととってあるので、もらえるのかと期待していると、ただの長居作戦だったらしい。そろそろ出るか、となり、目を離した隙に消えていた。えっ……という顔をしたら、えっ……という顔をされた。

スローテンポのジャズでまったりと思いきや、急にテンポを上げてせわしなくなって、また戻って、を繰り返していた。ジャズっていそがしい音楽だからなあ。でもずっと聴いていられる。

帰りの二時間は旅の振り返りをしたり、全国人気どんぶりランキングのクイズをしたりしてあっという間だった。クイズしてばっかりだな……。
SNSをずっと見るよりもちょっと充実している感じもする。本来わたしはクロスワードや数独もけっこう好きで、たぶん渡されたらしばらく集中してやってしまうと思う。

最寄りに着いたらもう19時を回っている。
何も作りたくない、旅行帰りなどでちょっと贅沢してもいい日の選択肢は王将かトリキというのが暗黙の了解なので、流れるように王将へ行く。
頼んでから極寒のなか待つ。

店員さんが一人お店を飛び出して、買い出しか何かに行くような感じだったので、「もし我々の頼んだエビチリのエビだったらどうする!?」と本気で心配した。結局、関係なかったようで、ほかほかのテイクアウトに成功。
明日からは野菜をしっかり摂ると宣言し、なぜかお昼にペヤングデビューをキメることになるとは露ほども思わずによく寝る。

①の記事はこちら


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