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なんで知らんねんじゃない、お前が教えるんだよ
現場で知り合って今でも仲良くしている友達とごはんに行った帰りのタクシーで昔話をしていた時の一言。
まぁ~どういう意味でも、どっかから怒られそうな一文ですな。
社会に出されて10年。
神経も図太くなり、20歳で働き始めたときはおびえていた上司や先輩の言動ひとつひとつを思い出してはムカついて消化してを繰り返しています。
根に持つタイプだからね。
学生時代は車を持っている友達と遊びに出かけることが多く、会話を回したり、かける音楽を選べる車の助手席が大好きでした。
社会人になってタクシー移動になりました。
初めてタクシーで現場移動するとき、上司(先輩)は助手席に乗るものだと思っていたのです。
後輩は先輩の後ろを歩くものだと思っていたのもあり、先輩に助手席を空けました。
当時のわたし的には気遣いをしたのです。
そこで言われた一言
「なんでそんなことも知らんねん!」
ビビり散らかしました。
当時は厳しいというか、キツイ人が多く、切羽詰まる現場も多いのでみんなピリピリしていました。
すみません、と謝りビビったまま現場に到着し、ビビってるのでその日は一日怒られっぱなしでした。
放送業界の現場ということもあり、今でいう『パワハラ』をかなり受けたほうだと思います。
二十歳の女の子が可哀想に、、、。
タイトルは、当時ブチギレてきた上司・先輩にむけた現在のわたしが思うことです。
知らん事怒られてもなぁ?
若さゆえの無知を正当化しているわけじゃないけどそんな怒鳴らんでもええやろ、という気持ちです。
ずいぶん強くなりました。
ちなみにこの先輩とは今でも仲が良いです。
タクシーの一件以来も怒られてばっかりでしたが、一生懸命がんばってついていく姿をちゃんと見てくれている先輩でした。
「ミスしたときに『黒岩やから許してあげよう』と思われる人間であれ」
いつもがんばっていることを知ってもらえていたら、ちょっとの間違いがあってもフォローしてもらえるから、がんばることをやめるなと言ってくれました。
この一言はわたしの人生で、今でも生き続けている言葉です。
10年経ち、時代のありかたも変わり当時の理不尽さを不思議に思うこともありますが、この先輩がいたから社会人としてのわたしがある。
今では感謝でいっぱいです。
それにしても怒りすぎやったとは思うよ?