もうすぐ満月の日。
満月の近い、月の綺麗な日。
いつも思い出す人がいる。
満月は赤いんだよ、
赤いのが満月だよって教えてくれた人。
もう10年以上も前の話で、
何か特別な日だったわけでも、
大きな意味があったわけでもなくて、
でも、
月と彼とあの雰囲気は未だにセットだ。
そういうのは何も彼だけじゃなくて、
風の吹く夜桜とセットの人もいれば、
あったかい鍋だったり、
ほんわかした言葉だったり、
小さなお菓子だったり。
あのときこういうものをもらったな、
というものもあれば、
ただ、なんとなくあたたかいセットだというものもあるし、
今も会う人たちもいれば、
そうじゃない人もいる。
けれど、
そういう何か、ほわっとしたものが私をとおっていくときに、
人と繋がって生きてるんだなぁって、感じる。
どうやったって繋がってて、
繋がるべき人たちと、しっかり会えている。
そういう、何かとっても底のほうにある、
嬉しさ。
いつも繋がってくれてありがとう。
今日も繋がってくれてありがとう。
あなたに会えて、私は嬉しいです。