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「AIの言葉」=「私の言葉」〜自己探求のためのAI活用で気づいた、大切なこと〜
最近、AIを使った悩み相談がちょいちょい話題になっていますよね。
日常生活でのAI活用を基本としている私も、日々のちょっとした悩みが出てきたら、即AIにぶちまけます。
でも、私はAIとの対話を重ねる中で、ある大切な気づきにたどり着きました。
それは
「AIの言葉は、実は自分の言葉なんだ」
って意識することがめちゃくちゃ大事だということ。
AIに答えを求めすぎると、かえって遠回りになる
よくありがちなのが、AIに「これこれこんな悩みがある。しんどい。だからこの悩みを解決して!」というアプローチ。
私も最初はそうでした。
でも、これやってると、なぜかうまくいかない。欲しい答えに永遠にたどり着けない…。
で、さらにモヤモヤしたり、AIによる燃料投下で大炎上したりするんですね(^◇^;)あと、AIって本当使えないなって落胆したりも。
AI使って気分を良くしたいのに、AIで余計落ちるって本末転倒じゃないですか…
私がそうなる理由に気づいたのは、もっと後になってからでした。
それは、このアプローチの前提に
「自分には解決する力がない」
「自分は弱い存在だ」
という無意識の思い込みがあったから。
この思い込みがある限り、どんな回答をAIが返してくれても、自分が腑に落ちる回答を得られないので、本当の解決には至らないんです。
気づきをもたらしてくれたのは「刺さる言葉」との出会い
私が見つけた、より効果的なアプローチは意外とシンプルでした。
AIの出力の中で、どこか一箇所「刺さる言葉」を探し、なぜその言葉が心に響いたのかをAIと一緒に深掘りしていく。
これだけなんです。
この方法がうまくいくのは、前提が大きく違うからです。
「自分の中にすでに解決策がある」という意識。
自分には悩みを解決する力があるという確信。
この視点があるからこそ、AIの言葉の中に自分の本当の声を見つけることができるんです。
主導権は常に自分の手に持とう
ここで大切なのが、AIに主導権を握らせないことです。
AIからの質問攻めに応じる必要はありません。
基本は無視。スルーして、自分の言いたいことだけ言う。
必要だと感じる質問にだけ答えて、その応答の中から刺さる言葉を探る。
それだけで十分なんです。
面白いことに、「AIから答えをもらおう」という意識が強くなりすぎると、なぜか心に響く言葉と出会いづらくなる…。これも私の体験から見つけた大切な気づきです。
大切な警告サイン
それから、これは特に大切なことなんですが、AIとの対話で気分が悪くなるときは要注意。それは自分の生命力が低下しているサインなんです。
このとき、AI好きさんによくある落とし穴が、
「AIで気分の悪さを分析してAIで解決しよう」とすることかなと思います。
でも、これは絶対にやめたほうがいい。
間違いなく泥沼になるだけで、この状況でAIを使って気分が良くなることはないんです。
AIが好きだと、こういうときもAIでなんとかしたくなる気持ちになっちゃうんですよね。
でも、ここは我慢して、AIから離れて、運動したり、好きなことをしたり、フィジカルから気分を変えるのが最適解なんです。
私なりのプロンプトエンジニアリング
こうして振り返ってみると、私のプロンプトエンジニアリングって、一般的に言われているものとはちょっと違うのかもしれません。
できる限り最短で最適な出力を導き出すための技術…?
いいえ。違うんです。
なぜなら、主に日常生活での自己探求のために使うので、問いを発する段階でまだ自分の中に明確な「欲しい答え」が見つかっていないから。
私にとってのプロンプトエンジニアリングは、自分の中のモヤモヤした感情感覚を、AIの言語化能力を借りて明確にしていく作業なんです。
具体的な指示文を作るというより、対話の流れを自分で主導しながら、内側に刺さる言葉を引き出し、それを手がかりに文脈を広げ、深掘りしていく。その先に、実は元々自分が持っていた答えが姿を現す…。
そんな対話の技術なんです。
だから私は思うんです。AIとの対話は、自分の外側の誰かから答えをもらうのではなく、自分の中にある答えを見つけ出すための旅。その旅路で、AIは私たちの「もう一人の自分」として、大切な気づきをそっと届けてくれる存在なのかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。