【小6男子と考えた】zoomプレゼンvsリアルプレゼン
今日もお読みいただきありがとうございます。
フォルケ学園長の眞山です。
テレワークが普及して、オンラインでの会議も多くなっていますよね。
フォルケ学園でも、先日小学6年生のマサムネ君によるZOOMプレゼンをやってみました(順番が前後してすみませんがその時の様子は別途アップするようにします)。テーマは「5Gがもたらす未来」。マサムネ君が妄想したアイデアがとても好評でした。
無事プレゼンを終えた翌週の授業では、その時のプレゼンの振り返りをしてみました。
題して「ZOOMプレゼンvsリアルプレゼン」。
気は楽だったけど、リアルのほうが良かったかも
マサムネ君に率直に感想を聞いたところ、
「ZOOMのほうが気構えずにできて楽だったものの、聴き手の反応が直に受け取れるリアルプレゼンのほうが好きかも」
と言ってくれました。
マサムネ君はTEDxにも登壇しているので、大舞台に慣れているという点が普通の子と違うのですが、たいていの人はリアルプレゼンとZOOMプレゼンの両方を経験したら、マサムネ君と似た感想を持つことになると思います。
以下、〇=長所、×=短所です
【ZOOMプレゼン】
〇気軽にできる
〇資料が見やすくなる(人によってスクリーンが遠い・角度が浅い、と言ったことがないから)
〇録画の再現性が高い(リアルプレゼンの場合録画でライブ感を出すことは難しいが、ZOOMはそもそもオンライン環境で行うため、ライブと録画再生とのギャップは少ないはず)
【リアルプレゼン】
〇聞いている人の様子が直感的にわかる
×現場の広さ、設備等は下見ができないと不安
×録画の再現性が低い
マサムネ君の気づきは大人でもハッとさせられるところがありますね。
私も経験がありますが、講演に呼ばれていった先のプロジェクターの型が合わなかったり、スクリーンが小さかったり、やけに客席が遠かったり、マイクが使えなかったり…ライブプレゼンは意外と環境に左右される要素が大きいのですが、ZOOMの場合は自分が使い慣れた端末を使えば良いので、その点とても楽ですね。
今後増えるであろうオンラインプレゼンで気を付けるべきことは?
マサムネ君に考えてもらいました。
1.オンラインならではのトラブルに対処する
通信環境の問題もさることながら、相手がいる場所はあくまで相手のプライベートエリアであることも考えると、「聞こえませんでした、聞いてませんでした」という可能性は常にあります。
したがってプレゼンの組み立て方も、1から10までをさら~っと流すのではなく、聞き洩らしに備えてリフレイン(繰り返すこと)したり、途中で振り返る時間を作ったりするなどの配慮が必要です。
実はラジオやテレビのニュース原稿も、そのように作られています。
2.聴き手の反応から逆算して組み立てる
聴き手の反応を即座に受け取って軌道修正できるリアルプレゼンと比べて、ZOOMプレゼンではあとからアドリブで補う余地が少ないという特徴があります。
だから、「聴き手がうなずけば先に進む/首を傾げたら丁寧に繰り返す」という分岐を用意することはZOOMでは得策ではありません。ZOOMのような場では、そうではなく「聴き手がうなずくように説明する」という発想が必要になるわけです。
3.ZOOMの機能を駆使する
それでも聴き手の反応を直に聞きたいと思ったら、アンケートや挙手、ホワイトボードと言ったZOOMの機能をフル活用して、聴き手とインタラクティブにやり取りをしましょう。
ライブ感に乏しいZOOMでは、むしろ聴き手を置き去りにしないためにも時折聴き手の反応をもらうための時間を取ったほうが良いのかもしれません。
オンラインプレゼンならではのノウハウが今後必要になるはず
アフターコロナの世界では、きっとオンラインで商談をしたりすることは増えてきます。そうなるとオンラインの環境でのプレゼンに特化したノウハウが必要になってきたり、パブリックスピーチの大きな身振り手振りで伝えるといったノウハウが機能しなかったり(場合によっては仇となったり)することは多くなるだろうと思います。
そしてそれは、日ごろプレゼンに慣れていない人が、オンラインだとうまくやれるかも?という一種の下克上のチャンスでもあるかも?と余談ながら思ったりしています。
リアルプレゼンであれ、ZOOMプレゼンであれ、プレゼンのノウハウは「聴き手に如何に寄り添うか」といったポイントに集約されることは間違いありません。画面の向こう側の人たちが、いま何を思っているのか?コミュニケーションの最中に常にそのことを考えておくようにしたいものです。