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【UoP015】ついに本番始動。大学院のハードな1週間を乗り切る僕なりの方法論

UoPeopleの前哨戦的な科目だったEnglish Composition 1を無事修了し、今週からいよいよ本丸の教育学修士のコースがスタートしました。

最初の科目は歴史っぽいやつ。

私の一つ目の科目はEducation In Context。せっかくなのでシラバスを抜粋します。

Education in Context: History, Philosophy, and Sociology
This course will examine the role of education across time and in different places in the world, and the social and political influences that shaped the goals and structure of today’s diverse educational systems. The contributions of classical and modern thinkers and their impact on contemporary education and on the role and function of the teacher will be explored. Analysis of globalization on education and the nature of differing educational systems and values will provide a context for reflecting on one’s own philosophy of education.

以下和訳
このコースでは、時代を超えて、世界のさまざまな場所での教育の役割、そして今日の多様な教育システムの目標と構造を形成した社会的・政治的影響を検証します。また、古典と現代の思想家の貢献と現代の教育への影響、そして教師の役割と機能についても探っていきます。また、教育のグローバル化を分析し、教育制度や価値観の違いの本質を分析することで、自分自身の教育哲学を振り返るための文脈を提供する。

日本であれば「教育史」とでも名付けられる科目でしょうか。ただ、単に編年体で教育の変遷をインプットするというよりは、その根底にある根本的な教育の目的を見極めることを目的とした科目と言えます。

科目の配点の比率

大学院の科目は「試験」がありません。代わりに以下の項目で評価が決まってきます。

Discussion Assignments 20%☆
Written Assignments 30%☆
Group Activities 25%
Reflective Portfolio Activities 25%
TOTAL 100%

☆がついているのが、UoPeople名物ともいえるPeer Assessment、つまりクラスメイトによる相互評価を伴う項目です。さらにはグループ課題もあるので、クラスの人たちといかに仲良くなるかがめっちゃ大事になってきます。

Reflective Portfolio Activitiesは、毎週インストラクターからお題が出されてそれに答えるものです。レポートという形をとりながら、学生一人一人がどんな学びをし、何を得たかを振り返ることをサポートするような仕掛けになっているのだろうと思います。

コースの特徴

コースの特徴をまとめるとこんな感じです。

①分量多すぎ。
先月までのEnglish Composition 1は、1週間のうち2~3日本気を出せばどうってことのないボリュームでしたが、このコースの「1週間で読まされる文献の量」は、English Composition 1の8週間分の量よりも既に多い感覚があります。というわけなので、単純計算で1週間のうち16日くらい本気を出す必要があります(笑)

②さすがにレベルは高い。
文献のレベルというよりも、学生のレベルですね。English Composition 1の時にはいなかった、米国を中心とした英語圏の学生も加わってきます。そうすると英語が非常にプレーンで読みやすいし、彼らは①で挙げた大量の文献もネイティブだからスラスラ読んでビシッと要約してきますので、彼らの答案を見て「なるほど!そういうことが書いてあったんか」とあとで気づいたり(笑)ということも少なくありません。

③面白い。
English Composition 1のときはキューバのブラックジョークの話とか、ダブリンの市民の物語とかを読まされて、正直クソ面白くもないと思ってましたが、さすがに自分がコミットして学んでいる教育の話は、分量が多くても読んでいて面白いので、学んでいてとても楽しめる印象があります。

それは文献だけでなく、クラスメイトの投稿を評論するときにも感じることです。例えば「アメリカの学校ではあるときから聖書の教えを使わなくなった」というコメントだけでも、日本人の僕からすれば大いに知的好奇心を刺激されます。

コツはこんな感じだと思う

・・・という特徴を踏まえ、僕がこのコースを乗り切るコツはおおむね以下のような感じだと思っています(仮説であり検証はすんでいません)。

コツ① 文献を馬鹿正直に読まない。
上述の通り、すべての文献を読もうとすると僕の能力では週に16日必要です。ので、半分くらいは「読まない」ことにしました。

そもそも文献は頭に入れるためのものではなく、課題に答えるために必要なものと割り切ったわけですね。エッセイを作るのに必要な範囲で読むことが大事。まず文献の「タイトル>要約(Abstract)>結論(Conclusion)」だけ読んでおいて、どんな雰囲気のことが書いてあるかだけ把握したら、エッセイの骨子を組み立てて、引用したい文章を見つけに行けば良い。

英語の論文は非常に構造が分かりやすいので、こういう芸当がしやすいです。もっというと、僕らもエッセイを構造的に書く必要がある反面「どこに何を書けばいいか」はある意味明確とも言えます。それさえ分かっていれば実はパズルピースを見つけるように引用文を見つけてくれば良いのです。

コツ② ルーブリックを踏まえて提出物を作る。
コツ①は「短時間で仕上げるコツ」ですが、コツ②は「高評価をとるコツ」です。評価項目のうち、Written AssignmentとReflective Portfolio Assignmentは事前にルーブリック(採点基準)が公表されています。

ルーブリックをよく見てみると、結構具体的に書いてある。たとえば10点をもらおうと思ったらルーブリックに書いてある通り「3つ以上例示をあげている」を守る必要があるわけです。あらかじめそれを意識しながらエッセイやポートフォリオを作っていけば、点数はけっこうとれるでしょうし、不服があったら教授に根拠とともに(←ここ大事!)訴えることもできます。

コツ③ 聞き上手になる。
3つ目は、単なる渡世術です。
大学院で学んでいる人たちは皆好奇心が高い反面「学んでること自体が偉い」とほめてほしい承認欲求を少なからず抱えています。何を隠そう、僕がここでnote書いているのも「偉いねよしよし」といわれたいから。

だから、クラスメイトの評価をする時も、具体的なポイントを挙げて、しっかりとほめちぎることにしています。その上で、もっと良くしてほしいポイントを見つけたら「〇〇についての記述が足りない」と指摘するのではなく「これってどういうことなの?教えてください」と質問してあげることで、コミュニケーションのきっかけを作ることができます。

せっかく「学ぶこと」を選んだんだから、楽しくいこう

大学院の学びは想像以上にハードですが、ゲームで自分からハードモードを選んでおいて、クリアできないとクソゲー呼ばわりするのはとってもカッコ悪いことなので、これからも攻略法を見出しながら楽しくやっていこうと思います。

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