書評が新聞に載った
数日前の話。
スマホに知らない番号からの着信があった。携帯電話の番号ではない。そういう時は不安なので、一旦番号をネットで検索するのだが、なんとなく調べずに折り返した。
着信音が鳴る。かけた番号の地域が「大阪」であることがわかった。正直全く心当たりが無かったので、間違い電話だろうと思った。
相手が電話に出る。「もしもし、こちら産経新聞ですが」。声が出そうになる。話はさらに数日前にさかのぼる。
私は公募にまつわるWebサイトを見ていた。小説やエッセイなどの作品を、様々な媒体が募集していた。その中でひときわ目を惹いたのが、産経新聞の「ビブリオエッセー」だった。一冊の本にまつわる600字程度のエッセイを募集しており、採用されると関西版産経新聞の夕刊に掲載される。
本は大好きだし、書評なら何度かnoteに書いている。何しろ月間賞に選ばれたらもらえる1万円分の図書カードも魅力的だ。すぐに最近読んだ本について書き、メールで送った。
採用されると本人に通知が来るとのことだったが、電話で伝えられるとは思わなかった。担当者に代わると、私の作品が採用されることを伝えられた。
通話が終わると、自然と嬉しさがこみ上げてきた。居ても立っても居られず、狭い部屋の中を歩き回った。「僕の書評が新聞に載るんですよ」と誰もいないのに口に出してみる。誰かに報告しようと思ったが、誰に報告すべきか迷ってしばらく誰にも言わなかった。
そんな私の書評が本日掲載され、このページから読める。狙うは月間賞だが、受賞出来なければまた送れば良い。語りたい本は、まだ山ほどあるのだから。
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