”所持欲”のようなもの
本をよく買うのだが、図書館で借りることも少なくない。
借りて面白かった本は、それが簡単に手に入るものであれば、購入する。読んだけど手元に無いのと、あるのとでは雲泥の差だ。所持していれば人に紹介したり、貸したり出来る。何より何度もページを開くことが可能だ。
そんな感じで借りるより購入したくなる理由を述べてみたが、ただ単に「持っておきたいから買う」だけで済む気がする。どうやら自分には「所持欲」のようなものが存在しているらしい。
所持欲は、本に対してだけのものだと自分でも思っている。その証拠に、これまで数十本映画のDVDをレンタルしてきたが、「買って家に置いておきたいな」と思ったことは一度もない。心の底から感動した作品であってもだ。
CDの場合はまた少し違う。今まではレンタルで聴いて良かったものは、中古で購入していた。所持欲があったからだ。レンタルしたアルバムの一曲目のみを集めた「レンタル」というプレイリストを作り、購入と同時に曲を消していった。いつか全部所持して、プレイリストごと消去するんだという気概に溢れていた。しかし、ストリーミングサービスに加入してからは、所持しなくても良いかなと思うようになった。
ストリーミングサービスで聴いて良かったものは、以前は購入したくなっていたような気もするが、今はそうでもない。あれだけ購入したCDも、ほとんど聴いていない。
ただ、それを無駄だと思っているかどうかは、また別の話である。
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