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家族と生活【Wands 4】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

【50代男性 自営業 世帯持ち 実母一人暮らし】

二人兄弟の相談者。
自分は30年前に結婚をして実家を出ました。
兄は色々あって結婚しないまま、実家で両親と暮らしていました。

そんな兄が急死したのは10年前。
両親はすでに年金暮らし。とはいえ兄の遺産がそれなりにあった為
両親の生活費に問題はありませんでした。
自分は兄の遺産を放棄し、両親の老後の生活費に使ってもらおうと
相続手続きを完了しました。

5年前に父が先に兄の元へ旅立ちました。
母は実家に一人暮らしを続けていますが、この実家は賃貸です。
一人で暮らすために引越しをしたいと母が言ってきたのは
「動物を飼いたい」という意向からでした。

自分は所帯を持っているため、正直言って同居は難しい。
もちろん頼み込めば奥様は検討はしてくれるものの、快くは思わないだろう。

自分だって子育てが落ち着き、ようやくほっとした時期の定年前に
生活リズムは崩したくない。
子育てが終わったととはいえ、教育ローンと住宅ローンは残っている。

当時は、兄の遺産もあることだから、と
楽観的に実母の意見を優先しました。

ところが、です。

ここ最近「お金が足りない」と実母が愚痴を言うようになりました。
お小遣い欲しさだろうと、その都度1万円程度手渡しをしていましたが
どうにもお小遣い欲しさではなさそうです。
年金が振り込まれる前に、お金が足りなくなるらしいのです。

実父はサラリーマンでしたが、福利厚生がしっかりしていた会社勤めでは
なかった為、もらえる遺族年金は雀の涙程度。
とはいえ、兄の遺産がそれなりにまとまったお金があるはずです。

嫌な予感を感じながら、意を決して母親に通帳を見せてもらいます。
幾つになっても、男性は自分の母親には弱いもののようです。

静々と出された通帳は、、、1千万近くあった兄の遺産すら、すっかり無くなっていました。しかも急激に減ったのは父が亡くなった後の日付でした。

驚愕する相談者。
とはいえ、母親の前では「何に使ったんだ?」と問いただすこともできない
心優しい男の子になってしまいます。

「どうしたら良いか?」
そんな相談でした。

タロットは言います。
『母親の国の保護(生活保護)を検討すべし』

相談者の男性の顔が曇ります。
わかります。そりゃ誰だってそう思います。どう母親に言えばいいのでしょう?

でも、おそらく同居すると男性の核家族が破綻します。

施設に実母を入れる算段にしていた兄の遺産の資金はすでに無い。
自分も実母の生活をを工面する余裕もない。
四面楚歌のような男性の立場です。

よく聞けば、一人暮らしで広い家はいらないからと引越した新しい家は、
「動物が飼える」と言う条件を優先にした理由と、
一人で買い物が行けるようにと、駅の近くの物件を選択したことにより、
今までの実家よりも賃料が高くなっていました。

【Wands 4 安心できる家族の生活】

残りの老後の人生を穏やかに暮らして欲しいと思うのは、
子どもである身の願いではありますが、少し分不相応だったようです。

そして、気がつくのが遅かった。

相談者の男性だけに限ったことではありませんが、
老いていく両親の経済状況を、今でも「ハツラツ」としているままの
両親の年齢の判断力だと、思い込んではいけないという、
リアルな相談内容でした。

私たちが記憶している頼れる両親の姿は、
案外すでに今の私たちよりも年下の姿かもしれません。

「返す」と言って子どもからお金を借り続ける70歳過ぎた親が、
私たちの周りにもたくさんいらっしゃいます。

みんながそれぞれの人生に必死で、余裕がない現代だからこそ
定期的に両親、子どもの「一親等」の関係者の生活計画を、話し合うことが
大事だと、教えてくれるエピソードでした。

みなさんも『逃げずに』覚悟を決めて、ご両親に聞いてくださいね。

タロットMahou


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