生きる意味②
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
【30代女性 未婚 婚活お休み中 転職活動中】
綺麗な手首に、たくさんの傷を携えた女性のお話の続き。
彼女の手首をさすりながら、Mahouは少し違う話をしました。
『横から見れば、細い手首はわずか3センチくらいよね?
このたくさんの傷だって、あと5ミリ深く傷つけたら、
多分大変なことになっていたと思うの。でも、あなたはそうしなかった。
それってなんでだと思う?』
「それは、本気じゃなかったからで、ちょっとやっちゃっただけなんです」
『そうかもしれないけどさ、その時うっかりくしゃみとかして、
ザクってする可能性だってあるじゃない?
でもそんなことにはならなかったのよね?』
「???」彼女はキョトンとします。
そんな彼女にMahouはこんな話をしました。
(ブログでは過去の取り上げたお話)
相談者の方がね、久しぶりに鑑定に来てくれたの。
すごい痩せて、それだけでもびっくりなんだけど、杖をついていらしたの。
会わなかった半年の間に、脳出血をして倒れたらしいのね。
その日、自宅でzoom会議をしていたそうなの。
会議が終わって一息ついたら、なんだか左手が痺れる。
妙齢になるとね、左手が痺れることは脳の何か?の前兆だということも知っていて
「これはやばい」と思いつつ、救急車を呼ぶ前にトイレに行こうとしたそうなの。
そしたらね、トイレの前だか?トイレの後だか?で倒れてしまったそうなの。
その人は一人暮らし。会社は出勤することもあれば、テレワークも選べる環境。
つまり誰もその人の動向がおかしいことを、すぐに気がつくことができない
環境だったのね。
気がついたら、仰向けに自分が倒れている。
身体は一切動かない。スマホはテーブルの上。
左脳がうまく機能したせいで、3日間時間が経つのが理解できたそう。
寝たのかどうしたのかもよく覚えていないそう。でも朝が来たのはわかる。
「このままでは餓死する」そう思って、それこそ言葉通りに『死に物狂い』で
3日目に普通に歩けば恐らく5歩の距離を、1センチずつ身体をよじって進んだんだって。
身体を起こせないから、「スマホが手に届け!」と神に祈りながら
テーブルの上に手を伸ばしたら、そこにスマホがあって取れたんだって。
そこから自力で救急車を呼んで、なんとか命を繋ぎ止めたそうなの。
その人に向かってマホさんはこう言ったの。
『4ね(隠語)なかったのね。生きないといけなかったのね』
だから、あなたも4ねなかったのよ。
Mahouさんは、何人も「うっかり」旅立っちゃった人を知ってる。
あなたも本気で旅立つつもりがなかったのかもしれない傷だけど
この中の一つの傷だって「うっかり」数ミリ深ければ、どうなっていたかわからない。
こんなに傷を作っても、その人と同じように
あなたも4ねなかったのよね?
そう思わない?』
彼女は、少し不服そうに、、、自分の傷を眺めました。
続きます。
タロットMahou