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許す②【大アルカナⅩⅠ 正義】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
『これでやっと自分を許せる』と言う
Mahouの自分の中で湧き上がって来た言葉。
息子の通帳にコツコツ貯めた目標金額を達成したと知った時に
Mahouの身体の中を駆け巡った言葉です。
『私は、自分を許していなかったのだろうか?』
確かに、離婚をして、息子にはかわいそうな思いを沢山させただろうと思う。
その分、どんな事よりも息子第一で生きてきた20年だったとも自負をする。
「わたし」を俯瞰的に見て『タロットMahou』として解釈するとなれば
「わたし」は、離婚後自分を責めて生き続けているが故に、周囲が引いてしまうような気迫で命懸けで駆け抜けてきたのであろう、と言える。
『タロットMahou』であれば
息子の学歴や、貯金額などでは、息子の幸せは測れないと言うであろうが、
「わたし」はやはり「息子の幸せ」の対象の中に、それらを組み入れて生きていたのだろう。
そして、そんな薄っぺらい目標を達成したと言うかりそめの事実に、心底安堵し
「これで自分を許せる」などと、自分よがりの『刑期放免された感覚』に
浸っているのかもしれない。
全く息子にしてみたら、迷惑な話である。
とはいえ、これはMahouの心情の中で起こった出来事。
世間で生きていくことも、息子との関係も、何も変わることなく
今までのように昨日同様、明日も生きていくだけ。
それでも解放された感覚は、喜ばしい事なのだと素直に受け止めています。
こんな心情の体験をしたからこそ、同じように知らぬ間に自分を責めて生きてしまっている皆さんに伝えたい。
自分を責めることは、誰にも止められない。
でも、内容によってはいつか終わりが来るのかもしれない。
いつか来るその日まで、前を向いて歩き続けよう。
あなたの辛さは、Mahouも経験値として、
少しは理解してあげられるかもしれない。
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ちょっとした気づきではある今回の自分自身のエピソード。
それでも、全て心配事を手放せたわけではなく、将来の不安は今後も続いていくことだろうと思う。
世界情勢、自分や家族の健康、将来のことは(占い師のくせに)分かりにくい。
幸せだと、安全だと信じていたものが、いつ何時覆されるかわからない。
それでも私たちは生きていくしかない。
あなたの苦悩を代わってあげる事はできないけれど、
道端のお花や、すれ違う人の笑顔で、どうかあなたの心が純粋に「美しい」と
感じられますように。
暖かいお茶を、「美味しい」と感じられますように。
清潔な衣類で「気持ちがいい」と感じられますように。
そして、「よく寝た」と目覚めますように。
心から心から、祈っています。必要な方に届きますように。
一緒に生きていきましょう。
タロットMahou