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10年来の友人にSNSをブロックされた

心当たりはないけれど、何かしてしまったのだろうか。
すごく悲しいお別れだったのでここで吐露させてほしい。

彼女と出会ったのは12年前の前職。
私が入社する少し前に入社していた彼女。
何度か飲みに行ったり、やり取りを重ねていくうちに、お互いの趣味や共通点の多さから段々仲良くなっていった。

今から8年ほど前に彼女は前職を退職して同業種に転職した後、現在はフリーランスのライターとして活躍している。

コロナ前は一緒に映画を見に行って、一緒に飲みに行って、一緒にゲームをして、話も空気もテンポも合ってすごく居心地のいい友人だった。
コロナ渦になって会うことはできなくなったけど、それでも月に一度はリモートで映画鑑賞会を行い、決めたテーマを基にお互い一本ずつ映画を持ち寄って、オンライン飲みをしながら映画を見る「ビデオ会」を開催していた。
このビデオ会は、自分だったら普段選ばないような映画を見ることができたし、単純に気の合う人と共通の話題で飲むのが本当に楽しくて、毎月ワクワクしていた。
この会では映画に関する話だけじゃなく、お互い「会社に属するのに向いてないね」と話をしていて、一足先にフリーランスとして活躍している彼女の話を参考に聞くのも楽しみのひとつだった。

そんな中、今から1年半ほど前に「執筆する記事のカメラマンとしてインタビューに帯同してほしい」と依頼があった。
自分は趣味でカメラをやっていて、その技術を買ってくれてのことだった。
結論から言うと、その記事が公開されることはなかった。
厳密には「公開されたら知らせるね」と言ったあと、その知らせがなかった。
理由はわからないしこちらから聞くこともできなかったけど、自分の写真が良くなかったんじゃないかと思っている。
そのカメラの報酬として、インタビュー先で販売しているものを受け取った。
決して安くないしむしろ高価だったので断ったが「仕事の報酬だから」と彼女は譲らなかった。
今でもそれを愛用しています。ありがとうございました。

それから約2か月後、彼女の執筆も兼ねて、いつもオンライン上で行っていたビデオ会をプライベートシアターで行うことになった。
彼女がレンタルしてくれて、決められた時間内で見れる映画をお互い選定して、鑑賞して。
たぶんお互いに感じていたと思う。「オンラインでよかったな」と。
「来月からはまた今まで通りオンラインでビデオ会だな」と思っていた。
私たちは毎回ビデオ会の終盤に、翌月に持ち寄る映画のテーマを決めて通話を切っていたが、この日の鑑賞会のあと、私たちは翌月のテーマを決めずに解散した。
なんとなくその日の「オンラインでよかったな」という気持ちから翌月のテーマについて切り出すことができなかった。
「また相談すればいいか」と思っていたけれど、なんとなく連絡することもなく、相手から来ることもなく、そのまま年が明けた。

ビデオ会は自然消滅したけど縁を切りたくなかったので、LINEで新年の挨拶をした。
返事はあったけど、それ以来連絡を取ることはなくなった。
あんなに仲良くしてくれていたのに疎遠になってしまったけれど、ひとつのSNSでは繋がっていた。
SNSでの繋がりはあるものの特にやり取りはなく、彼女が投稿した内容に共感したらいいねを押すくらいだった。
彼女が私の投稿にいいねを押すことはなかったけど、私が反応するのも嫌だったんだろうか。

今年の10月、最近彼女の投稿が流れてこないなと思い、自分のフォロー・フォロワーを見るも彼女のアカウントは一覧になく、過去につけてくれていたいいねも見れなくなっていた。
お互い精神的に不安定なところがあったので、ブロックよりもまず「命はあるのか?」と心配になった。
ただ「命がなければアカウントは残ってるはずだ」と思いブロックを確信した。
ブロックされた理由が知りたかった私は、今現在仲良くしてくれている友人との縁を切りたくない一心でLINEを送った。
こういうところもダメなんだろうなと思う。
彼女の返信は「うつがきわまったから」とのことだった。

「うつがきわまったから」ブロックってことは、私が原因でうつがきわまったってこと?
10か月も連絡取ってなかったのに?
SNSの私からのいいねできわまったってこと?
と色々考えたが、それ以上追及することはできなかった。

この記事を見ることはないだろうけど連絡するのも気が引けるし、私が原因でうつがきわまったんなら尚更連絡できないのでここに書く。

私と仲良くしてくれてありがとうございました。
一緒に飲んだり映画を見ている時間が本当に楽しかったです。
またビデオ会ができたらいいなって本当に思っていました。
散々辞めたいと嘆いていた会社をついに辞めることになりました。
フリーランスのこととか相談したかったです。
またうつがきわまっても生きていてください。
まだ同じ職場にいた頃「同僚じゃなくて友達だと思ってる」って言ってくれて嬉しかったです。
どうかお元気で。

平 真歩

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