Märchen
こんにちは。
久々の作品となりました。
そして今回は新しいcollection 『SEE THROUGH』からの第一作目なのです。
See throughとは「見透かす」「見抜く」
はたまた
本質を見抜く、見極める、見通す、正体を見破る
などの意味があります。
このコレクションは去年から一人、また一人と増やしていっていまして、
現在五人います。このコレクションについての説明はまた別の記事にしますね。
今回の作品は『Märchen』
メルヘンです。
おとぎ話、童話という意味です。
メルヘンとファンタジーの違いはご存じでしょうか。
ファンタジーな世界、メルヘンな世界、なんとなく使いますが厳密にこうだとわかって使っていることは少ないのではないかなと思います。
可愛い感じがメルヘン…壮大なのがファンタジーなど漠然とした感じなのではないでしょうか。
「メルヘン」とは、空想的な童話のことをいいます。
ドイツ語です。
非現実的な作り話として子供に話す小話として使われるようになったそうです。
一方ファンタジーとはひょっとしたら起こりうるかもしれないという想いをもったリアルの延長にある世界を描いたものです。
メルヘンな世界とはだいたいはかわいらしい世界観として使われると思いますが、このようにあり得ないことが普通に起こる世界として考えると
決してかわいらしいだけの世界ではないのだと思います。
私としては結構不気味。笑
メルヘンの世界だからそれは置いといてという言葉はさらに置いて
例えばメルヘンの世界に入り込んでしまったらどうしましょう。
ファンタジーの世界は驚いてもいいです。
でもメルヘンはそうもいかないです。
子供が読んでいますからね。
話を進めないといけません。
小さな子供が、動物と話しているあなたの話が聞きたくて待っています。
早く子供を寝かしつけたい我が子にスムーズにお話を語りたい親もいます。
お話を完結させないといけないのです。
魚が突然話しかけてきても
巨大な芋虫が急に肩に乗ってしかりつけてきても
どんなあり得ないことがあっても
そんな世界なのだと受け入れて
まぁ!ありがとう!
あなたはだあれ?
おいしそう!
なんて素敵なの!
です。
私は時々
「なんでへんに思わんのや」
「どういう世界や~」ってメルヘンを読みながら思ったものです。
ですがそういう話として読み進めました。
でも
現実でもあるのではないですか。
おかしいと思っても
言えない。
伝えると
何が起こるかわからないから。
驚いても
泣いても
訴えても
響かない
疑問に思ったことも
言えない。
そのうち
日常が平穏に過ぎればよくなり
知らない
わからないふりをしていれば
ニコニコして相手はおとなしいから。
この世界をできる限り維持していくこと。
私はここにいるのに
本当の私ってどんなだったかな
今回のDiscriptionは私なりのメルヘンを表現しました。
see-throughは私の中では
リーネアークとは違う
私の感情への挑戦のcollectionです。
作品では英語で書いてあるので
こちらは日本語で記載します。
この言葉たちから、
世界
心境
状況
感情
どんなSEE THROUGHを受け取るかは
様々な人生がありますから
その人その人で違うとも思います。
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Märchen
メルヘンは今日も平和
私のこの世界では
魚が空を飛んでいるし
私と会話もしてくれる
メルヘンは不思議なことが普通の世界。
そこに疑問を持ってはいけないの。
私が住んでいる世界はそういう場所。
ウサギはドアをノックして
人参を持ってくるし
私の髪の毛をふわふわにするために
毎朝鳩が来てくれる。
それを不思議と思わない。
だってメルヘンだから。
不思議と思わないわ。
でも
不思議に思わないことをわかっているわ。
私はいつも通り
空飛ぶ魚と会話して
風船のように軽い私の頭で
空高く飛んでいく。
虹まで来たら
雲を食べる巨人に
たまには笑顔であいさつするの。
今日もメルヘン、楽しいお話
不思議なことが当然として起こる世界。
疑問を持ってはいけないわ。
私が住んでいる世界はそういう場所。
そう、あなたにとって私はメルヘンだから。
まだこの世界に居続けてあげるの。
私はなにも知らない
知らないことになっている
わからないふりをし続ける
本当は知ってる。
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Maho
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