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創作大賞別冊文藝春秋賞受賞作品「ナースの卯月に視えるもの」秋谷りんこ:著 を読んでみた 秀逸な発想
#創作大賞2023別冊文藝春秋賞受賞作品 の「ナースの卯月に視えるもの」秋谷りんこ:著 を読んでみた
最初に一言。
読んでよかった。
実は読んでよかったという本はそんなに多くありません。
昔、中学生時代に読んだコナン・ドイルの「失われた世界」は、多分文庫本で初めて読んだ小説だった。
ギアナ高原を見た探検家の「(周囲から隔絶されて)まるで恐竜でもいそうな台地だった」という話を聞いたドイルが書き上げた作品で、当時ワクワクしながら読んだ記憶があります。
話は全く違いますが、そのときの面白さを思い出しました。
主人公にだけ見える「思い残し」が何かは読んで頂くとして、
この発想が秀逸。
この「ナースの卯月にだけ視える」あるものが実に面白く、これだけで
他の作品にはない価値があります。
もともとは2万字くらいの短編小説だったらしいですが(note は今年の5月ごろに初めて覗きました:遅(QQ;)/)
満場一致で受賞後に13万字程度にしてほしい、とのことから本1冊分に
書き上げたらしい。
ふつうはなかなか難しいですが、うまくまとまっていて読み手を飽きさせません。
人間はだれでもナースのお世話になります。
しかしその世界のことを知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。
読み進めていて「ほお、なるほど、こういうものか」
と思うところ多大。
ナースはいつも死と向きあっていて、
「思い残し」の最後には必ずほのかな感動を呼び起こします。
この「思い残し」は主人公のやさしさともつながっているのでしょう。
続編も期待! お勧めの一冊ですよ!
【こっちも読んでね】 ↓
長いのでじっくり読めるときに。(およそ12万7000字:本1冊分程度です)
一度にアップロードしましたが(できれば全部を一つでしたかったのですが)、少しずつ日をおいてアップロードした方がいいみたいですね。
皆様のご参考までに。
最初から最後まで読んで頂ければ「ホラーなのに泣ける」意味がきっとお分かりになると思います。
読んで頂いた米在住の女性から(もちろん知らない人です)
「何度も泣いた」
とご連絡をいただきました。
「ゆきおんな」
#ナースの卯月に視えるもの #秋谷りんこ #創作大賞受賞 #創作大賞2023 #別冊文藝春秋賞受賞
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