『 物語』おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン~1日目 大好きなおじいちゃん

4年ほど前にイベント用で

創ったお話を

こちらに突然載せたくなりました

何日かにわけて投稿させて

頂きます

お付き合い頂けましたら

嬉しく存じます

(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)

『 物語』

おじいちゃんからの贈り物
~引き継がれる想い・いのちのバトン~

ちぃちゃんは、自分のことがキライです

みんなと楽しく遊びたいのに

遊んでもらえないの

どうしてかな？

みんなみたいに

いろんな事出来ないからかな？

それとも

お勉強しないからかなあ？

大人は勉強しなさいって言う

学校のお勉強はちっとも面白くない

とってもつまらない

でも、勉強しないと

大人は心配そうにわたしをみる

それから

いっつも忘れ物しちゃう

それに、失敗ばっかり

みんなは怒ったり困ったりして

いろいろ早口で話してくる

ゆっくり話してくれないと

みんながなにを言ってるのか

わからないよ

聞いていないって思われて

また怒られちゃう

ごめんね

みんなに笑ってほしいけど出来なくて

ごめんね

みんなに喜んでほしいけど

できなくて

だから

ちぃちゃんは自分の事が

キライなのです

そんなちぃちゃんを

「この子は、心配いらん」

といつもいってくれたのが、

おじいちゃんです

おじいちゃんの

「心配いらん」に

ちぃちゃんは、

いつもホッとしていました

ちぃちゃんは、

おじいちゃんが大好きでした

ちぃちゃんのおじいちゃんは、

お医者さんでした

もの知りで、

お話が上手で、

たくさんの人が

おじいちゃんが大好きで、

おじいちゃんもみんなが大好きでした

おじいちゃんは、

たぬきにとてもよく似ていました

だから、

おじいちゃんも、

おじいちゃんが大好きな人も

たぬきが大好きで、おじいちゃんの

おうちには、たぬきがいっぱいいます

つづく

おじいちゃんからの贈り物 2話目はこちら♥